彼女がこの世を去って20年弱
酒飲みで人懐っこく
あらゆる宗教団体で愛されていた
俺は子供の時から
何だかよくわからないまま
そのあらゆる宗教団体に、母と行っていた
今頃になって思う
なぜ貴女は、あらゆる宗教団体へ行ったのか
なぜ貴女は、そこで人懐っこい笑顔をしていたのか
人がいる中では、貴女はノリノリになって
家に帰ると
疲れ果てて、酒ばかり飲んでいた……
俺はよく
酒を買ってきたっけ
貴女の通夜のとき、ご焼香をしながら福島のおばさんはこう言った
「姉さんはね淋しかったんだよ、5人姉妹の3人目で、、おとっさん、おかっさんからさ、あまり相手にされなかったんだよ」
そして
大人になり父と出逢い
俺が生まれた
1年中いない父
俺は彼女に溺愛された
今頃になってわかるのさ
なぜ俺はそんなに愛されたのか……
貴女は
貴女は
ただ
ひたすら淋しかったんだよ
淋しくて淋しくて淋しくて……
困ったことに
その淋しさは俺の中で生き続ける
それが、けっこう生きづらいんだよね
母よ貴女に聞きたかった事がある
愛とは何だろう?
人を愛するとはどんなことかい?
未だにわからない
それは自分の淋しさを相手に埋めてもらうことなのかい?
…
もし
仮にそうだとしても俺は貴女を恨んでいない
きっと俺は
未だに想っている
だって
貴女は貴女なりに
この生きづらい世を精一杯生きたんだよ