”タイトル” | 地球の日記☆マーク♪のblog☆

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この地球は今大きく変わろうとしている。自国主義からコロナ禍を経て、調和・融和へとイノベーション(変革)し、人生100年時代へ向けて脱炭素の環境優先へとベクトル(地球的エネルギー動向)が動いた。
常に夢を持って波に乗ろう!

(前回よりの続き)

 

 

「左様か、いかいこれは失礼いたした。冥土殿」

 

許されよ。ご無礼つかまつった」

 

 

「ふっ、おかしな方言」

 

「失礼ついでにちと尋ねたいが、よろしいかな?冥土どの?」

 

「ふ、いいわよ。でももうちょっと離れてくれないかしら」

 

「あ、これは失敬。そうじゃったソシアルダンスじゃった」

 

「ぷっ」

 

 

「この辺りでどこに行けばコロナの養成者に出逢えるかの?」

 

「陽性?」

 

「左様、クランケ」

 

「ああ、それなら、そこの左、宮益坂の向こう高速の下、六本木通りをずぅーとまあっすぐ行くと、高樹町に出るから

 

「タカギ町」

 

「うん、そいで、今度はそこを右にまあーすぐ行くの」

 

「……」

 

「そしたら、赤十字病院に出るから……そこだったら多分患者さんがいるんじゃないの?」

 

 

「かたじけない」

 

「でもなんでそんなとこに行くの?お客さん」

 

「いや、まだお客さんじゃない。免疫を付けにじゃ」

 

「メンエキ?」

 

「分からんじゃろうな、冥土どのには……」

 

「免疫なら済んだわよ」

 

「なにっ? おっと、マスクごしじゃ聞こえにくいな」

 

「私はワクチン打ったから、マスクはずしてしゃべったげる」

 

「あやっ?ワクチン打ったと?

 

「うん、こういう接客商売だから公衆衛生法とかで、

ワクチンチン余ったからSNS空席待ちで即時打ちして貰ったの」

 

 

「およよ、はやっ……で、どうじゃった?痛くはなかったかの?」

 

「そうねえ……、針が刺さった時はちょっとチクッとしたかな」

 

「ちょっと待ってね。信号変わったから動線こっちにくるから配るね」

 

素早くマスクを定位置に装着し、ビジネススマイルモードにもーどった。

 

愛想を振り撒いて、ティッシュを撒いていく。

 

「なら、拙者も手伝ってつかわそう。どれ」

 

 

 

「あら、上手いじゃない。どっかでチラシ配りでもやってたの?」

 

「いやあ、それほどでも……」

 

「なに照れてんのよ。ウブなの?」

 

みるみる頬が紅潮して恥ずかしそうに

 

「穴があったら入れたい入りたい」

 

話しを逸らすように

 

「コホン。ところで、ワクチンチン打ってなんともなかったかの?」

 

弟二郎の額から汗が滴り落ちた。

 

 

 

 

 

 

 

「そうねえ。0.3mlの筋注打った後、その部位が抗原抗体反応をしたのかしら、

腕がなんとなく重くなっちゃったかな」

 

「うん、それで?」

 

「でも2、3日で治ったわ」

 

「うん、それから?」

 

「ああ、そうだわ。その夜は鼻水が出たの憶えてるわ。あれも抗原抗体反応だわね。

そういうときこのティッシュが役立つのよねー。

 

それとねー。人間の細胞は60兆個あって活性酸素を排出するのにリコピンも摂ったわね。

古い細胞と一緒にコロナウイルスの死骸が体外へ排出されたのね」

 

「ピコピンピン? ほかには、頭痛がするとかは無かったかの?」

 

「それは無かったけど、お腹が減ったわね、今みたいに」

 

「ん?燃料が必要なのか?1日1500kcal以上なのか」

 

 

 

 

 

 

娘がまたマスクを外した。

一瞬、ビビったが、よくみれば意外に可愛い。

 

 

「そう、もうあとちょっとで配り終えるから、

どうかしら、うちのお店で一緒に何か食べない?」

 

そう言って寄り目で可愛いっ子ぶって、猫みたいな舌をペロッと出して甘えてくる。

よくみればこの娘は、手足が長くスレンダーで、小股が切れ上がったいい女だ。

 

 

ドキッとしたが、胸の内を悟られまいと平静を装っていると、

 

彼女の持っていたティッシュがポロッと下に落ちた。

 

 

彼女はそれを拾おうと、しゃがんだ。

そのとき胸の谷間から白いキメの細やかな青筋の見える綺麗な膨らみが見えた。

 

 

そう彼女は明らかに誘惑しているのである。

 

 

「きょうは、お手伝いしてもらえて、かたじけなかったわ。

あらっ。ふふ

この用法、語法あっているかしら……」

 

 

 

うーん、

 

据え膳食わぬは武士の恥とも……。

 

 

いやいや大変なことに相成り申した。

 

 

 

 

 

 

さあ、コロナならぬこの色仕掛けのピンチを弟二郎はどう切り抜けるのか、

それともハニートラップに陥るのか?

危うし弟二郎の運命やいかに。

 

 

打開策が見つかればいいが、見つからなければ、

 

 

この話しはこのまま打ち切りと致す。

 

 

    第三話  end   吟