大掃除しなけりゃ、と思ってはいるが、読者の皆様の期待にも応えたい。
でもほんとは読者っているんだろうかと思いつつ、いると信じて綴り方の練習に励むのでした。
ああ~藤沢周平のようにいい女を描くことができたらなぁ~。
---とあるスーパーのレジで---
「こんにちは」
「あっ、こんにちは」(親しみをこめた笑顔で、目が輝く)
「いつまで?」
「今日までよ」(それで目が輝いてるのか)
「あと1時間か」
「そう、これからが勝負よ」(って、鉄火場の女か、張り切ってるな)
「なんだかうきうきしてるな。人妻には見えないよ。あ、こんなこと言っちゃ失礼だな。でも可愛い」
「あははは。相変わらず愉快ね」
レジでうってもらった10個入り¥198のみかんを手に。
「買い物が楽しいね。ここに来ると」
「あははは、ありがとうございました。よいお年を」
(って、よいお年を? 今日はもう来るなってことか?いやまだ買い足りんし、言い足りん)
それではあらためて出直し、買い納めとすべくスーパーの大袋をポッケに、勇躍、颯爽と鉄火場へと向かった。
「ほうーあれが鉄火場かぁ?魚のせり市みたいだな」
明日が31日で叩き売りか。さざえが3個で¥297か。客が多いな。
鉄火丼¥500、鉄火巻¥298。
ほぅ~このことか。鉄火場の女って。
(それって、多分違うと思うよ。だいいち、鉄火場だって勝手に思い込んでるだけじゃないの?)
どうも違うなー。狙った線に描ききれない。
だったら、描ききれるまで何度でもやり直すしかない。
それではまた最初から。
年の瀬。
往還の町娘が小股ですりぬけていく。
とある表店。
花屋の年増が自らの花を切り売りしてるかのように、ちょんちょん枝を切り落として次次と切り花を捌いていく。
手つきもあざやかだが、よく引き締まった躰に、気の利いた台詞をはく目配りが色っぽい。
ヴィヴィッド、おきゃんな女の目だ。俗にいう男好きのするいい女特有の獲物を探すいたずらっぽい目がクリクリ動く。
(よせばいいのに、自ら罠に)
「この季節の花というと」
「松と千両ですね。おにいさん」
「千両より万両の方がいいな」
「あははは、万両は下向きですがよござんすか」
「下向きより、上向きの方がいいな。千両役者でいいよ。わっちは」
「それじゃ、松と千両と。じゃちょっと寂しいから黄色いのを足しましょうか」
「(やっぱりそうきたか。おきゃんな狸娘。そうやって手練手管で何人男を泣かせてきたんだ)黄色いのって言うと?」
「粋なおにいさんにぴったりのこれ」
「なんだい、これ?黄色いバラみたいだな。ベニバナじゃないのかい?」
「おもしろいおにいさんね。これはマリークレール。花弁の豊満さが全然違うでしょう」
「ほんとだ。太ってる」
「まぁ」
「これでいいわね。揃えておきますね」(有無を言わさず、小枝をカットして退路をも断ち切る。そしておもむろに電卓をたたく)
「900円になります」
さすがは商売上手なおきゃん、2、3の会話で人の懐を読んでいたのか。
で、多少気が咎めたのか、これもおまけしておきましょうね。と言って金粉を塗ったような猫柳のような小枝を足してくれた。
「残ってたからおまけ」
(花のおまけなんてグリコのおまけじゃあるまいし。けどそこは一応大人の対応で)
「あははは、残りもんには福があるというからね、明日の年末ジャンボ当たるような気がしてきたよ」
(と言った手前、見栄を張らざるを得ないだろう。お釣りをくれとは云えんし)
当たったら温泉でも連れて行ってね。
とは言わんかったな。
いまじゃ温泉は古いのか・・・・・・。
じゃ、どこがいいのか?
子供じゃあるまいしネズミーランドなんか行けるか。
それより、当たるのか?
3枚 900円しか買ってないのに。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
で、気が付いたことがある。
もてる女(美人)ともてない女(ブス)の違い
もてる女はなんでもいい方に採るから笑いが絶えない。
一方ブスは物事を悪い方に採るから人相が悪くなる。
私もいいことはいつまでも記憶に残ってるが嫌なことはすぐ忘れるようにしてるから、いい女と会って気持ちのいい会話をした日は、はなまるで多少のネガティヴもポジにオセロ変換できる。
毒も解毒剤も酒も免疫程度に多少はたしなむ程度。
そこはさじ加減、バランスのセンス。
以上