近況 | 朝寝坊弁慶のささやかな交湯録

朝寝坊弁慶のささやかな交湯録

朝寝坊弁慶の由来は、朝寝坊して昼過ぎからのこのこと温泉に出かけていく習性に由来しております。

弁慶はなにかといえば、語呂合わせみたいなものです。

興味の幅がありすぎて、まとまりがありません。最近は京都に住んでいます。気持ち的にはです。

以前私は四輪駆動車に乗っておりました。


時代としてはパソコンなどという物を自分が使えるようになるなんてことはないだろうという世の中で(爆)、そうですね、Windows3.1などというものがあったかないかという頃ですから、おそらくそれ以降の世界しか知らない人には想像もつかないと思います。

 

それでも、すでにコミュニケーションは電子的な世界へと踏み出しておりまして、パソコン通信なるものが存在していました。富士通系のNiftyとNEC系のPC-VANがありまして、それぞれに四輪駆動車のフォーラムとかシグというコミュニティーがあったんです。私はそこにワープロ(書院)を使って侵入することから電脳世界へと足を踏み入れたのでございますよ。

 

そのフォーラムの定例のオフ会が秩父のブロンコというオフロードコースで行われていて、彼との実世界での出会いはたぶんそこだったかと思います。当時、私はどちらかといえば走るグループで彼はコミュニケーターだったと思います。

 

その後、長野の大鹿村でとても魅力的なランドクルーザー・ミーティングが開催されました。それを機にランクルの改造などで電話をかけてはアドバイスを受けていた京都のランクル親父のクラブに入会したわけですが、その関東支部には彼も所属していたので、そこでの交流もあったという訳です。

 

その後いろいろありまして(笑)、クラブの関東支部もうやむやになってしまいましたが、世の中はすでにちまちまホームページを作るといったことすら廃れて、SNSが普及してまいりました。


実は弁慶はWindows95を買って、最初にやったのはホームページの作成でした。HTMLを手打ちでちまちまとホームページを作っていたのですが、それゆえか飽きてしまってSNSには関心がないほうでした。TwitterやらFacebookなどを始めたのは群馬の友人とのコミュニケーションで必要になったからです。


すると、お節介にも知り合いかもしれない人をFacebookは勝手に表示してくるのですが、その中に彼がいて、また交流が始まったのでした。

 

とはいえ、特に会うとかではなく、お互いがアップして記述に気が向いたらコメントをするだけの交流で、きわめて希薄なものです。私が痩せる為にウォーキングを始めて、それでは不可能だと判断して自転車を始めた時に、すでに運動によるダイエットに成功していた彼が「自転車は痩せますよ」とコメントをしてくれたことは覚えているんですけどね。たぶんこの数年で数回のやり取りしかないと思います。


先々週、秩父で開催されたトレイルランの大会で亡くなったのはその彼です。

 

もともと長女が出来て、10年後に駆けっこで負けるデブ父さんにはなりたくなくて自転車を始めて、震災で家まで歩いて帰れなくて、家族の元に帰れるようにマラソンを始めて、BMIが26から22台になって体脂肪率も18%台になって・・・。友達が発見したイベントの様子を写したYoutubeで彼はそう語っていましたけど、最近の彼のFacebookからは、トレイルランにのめりこんでいる様子が伝わってきてました。

 
私の場合に置き換えてみれば、健康になる為に始めた自転車ですから遅くたって亀だって良いはずなのに、イベントで心拍数マックスで走ってたり、坂道で車を追いかけるように降りたりするようなことがあるのも事実です。
 
人間だから、揺らいで行くのです。健康の為だったことが、楽しさやチャレンジ精神に火がついて高いリスクをとる場合があったりします。その結果、家族の元に戻れるように始めたことなのに、戻れなくなってしまった。無念ですね。

最後の砦は臆病になることかなって思います。私、臆病だからなんとかなってるのかもしれませんね。

実はトレイルランに、ちょっと憧れて居た自分がいて、若かりし頃のように山を駆け上がれたら良いなーとかって思っていた自分も居ました。夏にトレラン用の靴を買いましたよ(笑)。たまたま、あの頃のような身体に戻らないからできないだけです。

彼がトレランに嵌っていった部分がなんとなく理解できるから、それほどの付き合いではなかったのですがすごくロスな感じです。じわじわと日をますごとにのしかかってくるようなロスです。
 
それに、こうなってみると連絡先も住所もわからず、何をすることも出来ません。他の友達も家族に連絡をとる方法を試みましたが、それも駄目でした。電脳世界とはそんな世界なんだなあと痛感しました。

ただただ、ご冥福をお祈りします。