今日は、先日受講生さんからいただいた、

ある切実なお悩みを分かち合いたいと思います。

 

 

「私、答えがわかっていることでも、

すぐ返信できなくて苦しいんです…!」

 

 

スマホの画面に並ぶ、未開封の通知。 

その数字が増えるたびに、

重いため息をついていませんか?

 

 

 

 

かつてはテキパキこなせていたはずの返信が、

今はまるで「巨大な重荷」のようにのしかかってくる。 

 

 

そんな自分を「ダメだな」

「なんて怠慢なんだろう」と責めてしまっていませんか?

 

 

でも、安心してください。

 それはあなたの性格の問題でも、

やる気がないせいでもありません。

 

  ■ あなたの指が止まってしまう、本当の理由

 

チャットの通知を見た瞬間に、指が止まってしまう。 

気づけば数時間が過ぎている。

 

 

実はこれ、心が悲鳴を上げる前に、

あなたの「体」が懸命に何かを伝えようとしている証拠なんです。

 

 

「早く返さなきゃ」という責任感。 

「でも、本当はもう限界……」という内なる声。

この二つが心の中で激しくぶつかり合って、

フリーズしてしまっている状態なのですね。

 

 

  ■ 思考で解決しようとする前に「体」に聞いてみる

 

私たちはついつい、「どう返すべきか」「いつ返すべきか」と

頭(思考)で解決しようとしてしまいます。

 

 でも、そんな時こそ一度立ち止まって、

自分の体の反応をそっと観察してみてください。

 

  • 胸のあたりが、キュッとしていませんか?

  • 胃のあたりが、ずんと重くなっていないかな?

  • その違和感は、10点満点だとどれくらいの強さだろう?

  •  

こうして、「今、自分の体が反応しているな」と

特定してあげるだけで、

不思議と体に入っていた余計な力みが解け始めます。

 

 

答えは外側にあるのではなく、

いつだってあなたの内側にあるのです。

 

 

  ■ 3分でできる「心のセルフメンテナンス」

 

落ち着きを取り戻したあとにできる、

簡単な方法があります。

 特別な準備はいりません。

 

 

自分を縛り付けている「見えないワイヤー」の正体を、

優しく解いてあげるイメージを持ってみてください。

 

 

「私は今まで、こんなに頑張って責任を果たそうとしてきたんだね」 

「今は少し、お休みしたかったんだね」

 

 

そうやって自分を慈しむ時間を持つだけで、

心にゆとりが戻ってきます。 

 

すると、あんなに重かった指が、

不思議と軽やかに動き出すはずです。

 

 

  ■ 自分を整えることから始めよう

 

周りの状況を変えようとする前に、まずは自分自身を整えること。

 あなたが穏やかになれば、

周りの状況も驚くほど穏やかに受け止められるようになります。

 

 

重い指を無理に動かして、

さらに自分を追い込むのはもうおしまい。

 まずは立ち止まって、自分をいたわることから始めてみませんか?

 

 

あなたの心が、今日も穏やかでありますように。

昨日、公開初日に駆けつけた映画『プラダを着た悪魔』の続編。 

 

20年近く前、オリジナル版を観た時の私は、

アン・ハサウェイ演じる主人公の華やかな変身劇に心躍らせ、

「いつかあんな風に……」と夢中で物語を追いかけていました。

 

 

けれど、還暦を過ぎ、心理学を深めてきた今の私が劇場で出会ったのは、

当時とは全く違う「新しい景色」でした。

 

 

正直に言えば、映画全体の空気感は、

今の時代背景を映してか少し重厚になった印象です。

 

 

かつての突き抜けるような爽快感とは少し違う。

けれど、そんな中で私の目を釘付けにしたのは、

ナイジェルが纏う「Vゾーン」の美学でした。

 

 

 

シャツのチェック柄に、あえてネクタイのチェック柄を重ねる。 

一見すると難しそうな組み合わせですが、

その「格子の大きさ(ピッチ)」をわずか0.5ミリ変えるだけで、

驚くほどの奥行きと品格が生まれるのです。

 

 

かつての私なら、きっと見落としていたはずの微細なこだわり。 

それが今の私には、スクリーン越しに

「プロとしての矜持」として突き刺さってきました。

 

 

心理学の視点で見れば、

私たちは「自分の心の解像度」に合ったものしか

受け取ることができません。

 

筆跡診断で文字の一筆一筆にその人の心が宿るのと同じように、

ネクタイの結び目一つ、柄の合わせ方一つに、

そのキャラクターが自分自身をどう定義し、

どれほど大切に扱っているか(セルフイメージ)が如実に現れていたのです。

 

 

限定された狭いVゾーンの中に、計算し尽くされた美学を凝縮させる。 

その「引き締めの美学」に触れた瞬間、私の心の中のノイズもスッと消え、

心地よい集中と静かな興奮が広がりました。

 

 

「昔ほどスカッとしないな」なんて最初は思っていたけれど、

実は私自身の視点が変わったことで、

もっと深い喜びを見つけられるようになっていたのですね。

 

 

今のあなただからこそ、気づけるようになった「世界の美しさ」はありますか?

 映画館からの帰り道、そんなことを考えながら、

新しい自分に出会えた喜びを噛み締めました。

 

今日はちょっと、

お利口さんな講師の仮面を脱いで、 私の心のなかで起きている

「生々しい裏話」を書いてみようと思います。

 

 

実は今、私はビジネスの師匠のもとで

  「クリティカル・シンキング(批判的思考)」

通称クリシンを猛勉強中です。

 

 

「何が課題(イシュー)なのか?」

 「その目的はどこにあるのか?」 

「枠組み(フレームワーク)はどうなっているか?」

 

 

そんなことばかりを四六時中考えているのですが……。

 そうしたら、思わぬ「副作用」が出てきてしまったんです。

 

 

  「……で、結局何が言いたいの?」

 

それは、受講生同士のグループチャットを眺めていた時のこと。 

ある受講生さんが、講師の先生に質問を投げかけていました。

 

 

でも、どこに「問い」があるのかが、私には

とっても分かりにくかったんです。

 

 

その瞬間。

私の心のなかのドアが、 「パシャッ!!」 と、

音を立てて閉まってしまいました。

 

 

脳内では、クリシンを学んだばかりの私が 

「エラー!エラー!整理整頓してください!」 と、

冷ややかな視線でジャッジを始めていたんです。

 

 

「質問するなら、まずは目的をまとめてほしいな……」

 「このままだと、先生も答えにくいんじゃない?」

そんな声が、次から次へと湧き上がってきます。

 

 

  「どの口が言うてんねん!」と自分にツッコミ

 

でもね、すぐ後にものすごい「ブーメラン」が返ってきました。

「ちょっと待て、落ち着け私!!」

 

 

だって、よく考えてみてください。 私自身、

17年間鉄鋼メーカーで働いていた頃も、 心理学を学び始めた頃も、 

わけのわからないこと、支離滅裂なこと、散々言ってきたんです。

 

 

自分だって散々やってきたくせに、 

ほんのちょっと「論理的な考え方」をかじっただけで、 

分かったような気になって人を裁いている。

 

 

「あぁ、私、なんて嫌な奴なんだろう……」

一瞬、自分を責める気持ちも湧きました。 

でも、そこで終わらないのが、私が伝えている

「クリアリング」のいいところ(笑)。

 

  「ブラックゆかりん」を野次馬してみる

 

ここで私は、開き直ることにしました。

「あー、今私、めちゃくちゃイラついてるな」 

「整理されてない文章にアレルギー反応出してるな」

 「お利口さんの皮を被った、ブラックな私がいるな」

 

 

そうやって自分のドロドロした本音を認めてあげたら、 

不思議なことに、喉の奥のつっかえがスッと消えて、 

呼吸が深くなったんです。

 

 

そして、今の私はどうなっているかというと……。

  完全なる「野次馬」と化しています(笑)。

 

 

「この、イシューが迷子になっている質問に、先生はどう斬り込むんだろう?」 

「質問したAさんは、どんな回答を受け取って変化するんだろう?」

 

 

画面の向こうで、ポップコーンでも食べながら 

ワクワクして展開を見守っているような、ちょっと意地悪な私。

でも、それでいい。 だって、それが今の私のリアルな成長過程だから。

 

 

  完璧じゃないから、おもしろい

 

講師だからといって、常に聖人君子でいる必要なんてない。 

イラッとしたり、ジャッジしたり、野次馬したり。

そんな「人間臭い自分」を隠さずに認められた時、

 世界はまた少し、優しく見え始めます。

 

 

もし、あなたも「あ、私いま性格悪いこと考えてるな」と 

お腹のあたりがムズムズしたら。

 

 

まずはそのドアを無理に開けようとせず、 

「あ、今ドア閉まったね。野次馬になっちゃおうか!」 と、

自分に笑いかけてみてください。

 

 

意外と、その方が「最初の一歩」を軽やかに踏み出せたりするものです。

 

 

【編集後記】 

今日の記事は、自分への戒めも込めて(笑)。 

クリシン講座、30日の本番に向けて、

 この「副作用」すら楽しみながら、頭を整理していこうと思います!

私はずっと、「愚痴を言うのは格好悪いこと」だと

思っていました。 

 

 

心理学を学び、人に伝える立場なら、なおさら。 

常に前向きで、マイナスなことは口にせず、清く正しく。 

 

 

そんな「イイコちゃん」の鎧を、

これでもかっていうくらい着込んでいたんです。

でも、人間だもん。

生きていれば「やってられないよ!」って思うこと、

ありますよね(笑)。 

 

 

当時の私は、その感情を「出しちゃいけないゴミ」みたいに、

全部喉元でギュッと飲み込んでいました。

 

 

 外では涼しい顔をしてるけど、

心の中は飲み込んだ言葉たちが溜まって、

なんだか「ジメッ」として重たい……。 

 

 

出さないことが正解だと思っていたけど、

実は自分自身を一番苦しめていたんですよね。

 

今ならわかるんです。 

愚痴が格好悪いんじゃなくて、

それを「ジメジメ」と

抱え込み続けるのがしんどいだけだって。

 

 

 同じ「やってられない!」でも、

  • ジメッ: 「なんで私ばっかり……(溜息)」と、心の奥に沈める。

  • カラッ: 「あー!もうやってられなーい!(笑)」と、外に放り出す。

 

この差って、実はものすごく大きい。 

「カラッ」と言える技術……というか、

 

 

自分に「言ってもいいよ」と

許可を出す気持ちを持てていたら、

あんなに肩を怒らせて生きなくて済んだのにな、って。

 

 

完璧主義だったあの頃の私に、

一番足りなかったもの。

 

 

 それは、失敗したり、

ブラックな感情が湧いたりした時に

「てへぺろ!」って笑い飛ばせる心の余裕でした。 

 

 

「あ、またイイコちゃんやろうとしてた。てへぺろ!」 

「抱え込みすぎてパンクしちゃった。てへぺろ!」

 

 

この一言が言えるだけで、自分を許せるし、

周りも「あ、助けてあげようかな」って隙間ができる。 

人生、もっとイージーモードで良かったんですよね。

 

もし今、あなたが「こんなこと言っちゃダメだ」って

喉元まで出かかった言葉を飲み込んでいるなら。 

 

 

一度、カラッと言ってみませんか? 

「もう、やってられなーい!」って。

 

 

不完全な自分を笑い飛ばせた時、

本当の「本来の呼吸」が戻ってくるはず。 

 

 

私は、あなたのその「カラッ」とした本音を、

全力で肯定したいと思っています。

先日、Facebookで「ダメな自分をさらけ出す美学」 について、

正論を堂々と書きました。 

 

 

絆が生まれるとか、信頼が増えるとか。 

自分でも「いいこと言うな」なんて思っていたけれど。 

 

 

実は今、その言葉がブーメランのように 

自分自身に突き刺さっています。 ㅤ ㅤ

 

 

 今、私はある書類を準備しています。 

それは、私の仕事に関する「ありのままの数字」。

 

 

 正直に言えば、スリーサイズを知られるよりも

 ずっと、ずっと恥ずかしい。 

 

 

泥臭くやってきたつもりだったけれど、

 数字として並べてみると、私はまだ発展途上。 ㅤ ㅤ 

 

 

尊敬する師匠にその数字を送信するとき、 

指が止まり、投稿を取り消したくなりました。 

 

 

 

「こんなものか」と呆れられるのが怖い。 

これから進めようとしている仕事について

「基準に達していない」と言われるのが怖い。 

 

 

格好悪い自分をさらけ出すのは、 

こんなにも喉が渇くほど、勇気がいることでした。 

 

 

けれど、公共の場に出す前に、

 今の「本当の姿」を知ってもらうこと。 

それが、これから対策を立てて、 

本気で前へ進むための唯一の道だと気づいたんです。 

 

 

人に説明するときはプロでいるのは当然。ただ 私は、

自分の弱さと戦う一人の「受講生」でもありたい。 ㅤ ㅤ

 

 

 信頼が増えるかどうかなんて、今はわからない。 

でも、この震える手で送った数字の先に、 

きっと本当の強さが宿ると信じています。 

 

 

泥臭く、ありのままで。

今日も一歩、進んでみます。