(和)
俺たちは五体のロボにログインを図った。
あと少し、のところで弾かれる。
逆にここまでスムーズに来れたことを
疑わなければならなかったのに
俺はPC内を攻略していくことに
夢中になっていた。
翔「この五体のロボは。
どうやら国民的グループの
記憶も埋め込まれているんだ」
和「国民的グループの記憶・・・?
俺。このオオノロボに当たってみようかな」
翔「危ないよ・・・?
オオノロボは一番能力が高い。しかも
ニノミヤロボがいつも隣にいるんだ」
和「・・・なんだか。
オオノロボなら。話を聞いてくれるかも」
翔「先に。こっち。
アイバロボをなんとかしないか?」
和「どうして?」
翔「♬優しくて少しバカ、ならしい」
なんだか、ちょっとホッコリした。
翔「君の・・・恋人、とやら。
その・・・智さんについて教えて欲しい」
和「智は・・・いや・・・
詳しくは・・・言えないんだ」
翔「それは、国家機密で働いてるって
言ってるようなもんだよ」
和「・・・・・
翔さんには敵わないなぁ。
智はとても強いんだ。
きっと、俺を探しに来てくれる」
翔「仲間がいるのか?」
和「うん」
翔「何人?」
和「・・・・・わからない」
翔「くらい、大勢いるんだね?」
和「いや・・・三人くらいかな?」
翔「主な活動場所は?」
和「遠く、だよ?」
翔「遠く?」
和「詳しいことは知らないんだ。
どこで活動しているかは、最高機密だから」
翔「・・・ふふふ。良い子だね。
・・・じゃあ。
アイバロボ攻略から作戦を立てよう」
それで。
アイバロボを攻略すべく。
国民的グループの楽曲、テレビドラマ
雑誌、その他様々なメモリーを
オンラインの力なしに集めることで
俺たちは戦うためのマップを作った。
これが・・・うまくいった、と思った。
連れ攫われた人々の中に
多くのアラシック、アラシック2世がいた。
彼ら彼女らの生き字引のような記憶の中に
確かに存在する五人について
俺たちはどんどん情報を得た。
翔「国民的な五人がすごいと分かった。
アイバロボは優しい性質だから」
和「まずもって無抵抗な人を
攻撃できないはずだね?」
勝ちが見えてきた。
・・・ように思っていた。
アイバロボ、それからオオノロボ。
彼らに無抵抗、不服従の精神で挑む。
俺は。
彼らをこちらサイドに懐柔する、と。
今思えば機械相手になんとも無謀な計画を
翔さんに導かれるままに立てていた。
翔さんはイビキも大きいし
肩は撫でていて
博識で
とても紳士的だったから
俺は疑う、ということをしていなかった。
ある時。
翔さんのこれだけ撫でている肩では
配給された毛布が落ちてしまうだろうと
掛け直してあげようとして・・・
その身体が異様に冷たく
そして金属のように硬い物質であることに
俺は初めて気付いた・・・
コイツ・・・サクライロボ・・なんじゃ?
情報を収集されている側はこちらだった。
俺の・・・
智や智につながる人たちへの記憶は
既にサクライロボによって
敵サイドに伝わってしまっていた。
と、いうことは・・・
智・・・!
智が、危ない・・・!!
明日から智サイドを書いていきますね。
