NGがないから。
昨日の続きです。
小児がんの専門病棟。
チャイルド・ライフ・スペシャリストの佐々木美和さん。
16年間で1000人以上の子どもたちとの出会い。
そして、別れ。
限られた時間で。
信頼関係を築かなければならない。
子どもたちも素直でいられない。
制限ばかりの入院生活。
我慢の連続。
死への恐れ。
一緒に遊んでいた友達が。
ある日、天国へ旅立つことも。
時に、自分への愛情を試すかのように。
わざとごねる。
わざと甘える。
わざと困らせようとする。
ネガティブな言葉が口をつく。
ネガティブな言葉しか出てこないことも。
それでも、信頼関係を築く。
しかも、「なるはや」で。
あなたなら?
体調が優れず、部屋から出られない6歳の男の子。
最近、家族と会う時間も減らされる。
佐々木さんは、彼とテレビゲームを。
佐々木「どう、私、うまくない?」
男の子「全然だな。」
佐々木「もう一回、やらせてもらえる?」
男の子「ダメだな。」
自分がゲームオーバーになると、
佐々木さんの胸に手をやり、
「命をもらうのだ。」
そのまま、手を口に。
男の子「命を食べてやった。」
佐々木「食べられた~。」
男の子「命が2個になった。」
命が2個。
なんと切ない。
ホントに欲しいんだろうね。
> 最近、命がどうだとかいう表現が増えてきてます。
体調が優れず、心身ともにつらい。
しかも、制限が強くなり、家族とも会えない。
不安は募る。
素直でいられない。
佐々木さんに精一杯のイジワルを言ってみたい。
「そんなこと、言うもんじゃありません。」
ついそう言ってしまいがち。
しかし、佐々木さんは、
> あの表現をそのまま受け取っておきたい。
ほー、それは?
> やだとか、やめてとかじゃなく、
じゃなく?
> いじわるな気持ちもあるよ。
> そのままでいいよってことを
> 受け取ることで伝えたい。
言葉ではなく、態度で。
> 私はそんなことでは動じないから。
> 何を言っても大丈夫だし。
覚悟だね。
肚くくってる。
> 医療の中だと嫌だと言っても
> やらないといけない。
それは、子どもたちもわかってる。
アタマではね。
> 私とのやり取りの中では
> ゲームのルールを曲げてでも
> 思うように過ごせる場面が作れたらいい。
制限だらけの入院生活。
佐々木さんとのひと時だけは。
制限から解放させてあげたい。
スタバもびっくりの「サードプレイス」。
> 子どもがせっかく表現してくれている
> 気持ちにふたをする
> それを出しちゃだめなんだっていう
> 言葉がけはしないようにしていて
「表現してくれている」かあ~。
信頼できない相手の前では。
表現さえできないということか。
> 自分は弱い子なんだとか
> 泣いちゃってだめだったとかって
> 思ってしまう可能性もあると。
自分責めは、こうやって始まる。
> それが積み重なっちゃうと
> 自分自身の存在が危うくなってきちゃう
自分は、大切な人を困らせる存在。
いっそ消えてしまってもいいと。
危うい。
ピピッときたのが、こちら。
「癒しと目覚め Q&A」
中野真作 青山ライフ出版
> 意識的にポジティブに考えないといけないのは、
> 心の奥のネガティブなものに
> 気づいていないときだけなのです。
ネガティブな言葉を口にする男の子。
けど、彼はネガティブである自覚がない。
いま、そう感じたから、そう表現しただけ。
聴いてる大人だけが、
「そんなネガティブなことを」
ジャッジしてるだけ。
「もっと前向きに考えていこうよ。」
ポジティブで上書きすると。
ネガティブがさらに抑圧。
内燃し、キャパを超え、
そのうち、爆発。
> やがて、思考によって
> 「ポジティブ」「ネガティブ」という区別を
> 作っていることそのものが
> 苦しみの原因なのだ、
> ということがわかり始めるときがきます。
佐々木さんに「やがて」を待ってる猶予はない。
そのまんま表現できる場をつくる。
子どもは、「私はそのままでいいんだ。」と。
安心して許される。
私が私でいられる相手。
信頼しかあり得ない。
これ、子どもだけではないね。
> あの表現をそのまま受け取っておきたい。
受け取るこちらが問われてる。
そんな覚悟ないよって?
続きは、明日です。
今日は、ここまで。
また、明日。
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