同級生の糖尿病医 | 耳鼻科医として、ときどき小児科医として

耳鼻科医として、ときどき小児科医として

以前にアメブロで書いていましたが、一時移籍し、再度ここに復活しました。専門の耳鼻咽喉科医としての記事を中心に、ときにサブスペシャリティな小児科診療のこともときに書いていきます。

自分の同級生に糖尿病を専門にしている医師がいました。自分のところに通っている患者はみんな糖尿病は悪化しない。そのように豪語していました。彼の治療はかなり厳しいのです。彼の厳しさについてこられる人はみんなよくなることでしょう。嫌がる人は他の医師のもとに逃げてしまいます。

 

彼の医師としてのポリシーは、絶対に糖尿病患者を悪化させないということです。だから、徹底的に指導します。糖尿病は悪化すれば、慢性腎不全からの人工透析、下肢切断、失明などが起こります。糖尿病を放置し、あるいは治療があまいために、命を落とす人も多いのです。

 

ゆるい医師のところにいけば、「食事は好きなようにたべていいよ」と言うでしょう。悪化してきたら、薬を強めます。それでも、本人になんの反省もなければ、どんどん悪化し、命を落とします。患者は、食事制限などない医師の診察、治療を求めます。そのような治療をする医師は患者に評判がいいのです。とんでもないヤブ医者だと気づく頃には、もうどうにもなく悪化してしまいます。医師はわかっていますが、「こういう治療を患者は望んでいるんだから、しかたない」と思っていることでしょう。

 

グーグルなどでの患者の評判を気にすれば、病気を治す治療ではなく、患者にすかれる医師を目指すようになります。これがヤブ医者の乱造につながります。そんなことを言っても、患者に嫌われたら受診してこなくなると言うことでしょう。

 

僕自身は、厳しい治療・指導をします。このため、患者には恨まれることが多いのです。それでも病気を治したいという気持ちがあれば、厳しいことを言っていきます。

 

なぜ当院の治療で治るのか。いくつか理由はありますが、患者に厳しいことを言うからです。糖尿病患者であれば、厳しい食事制限をします。そこを甘くしていたら、病気が治らなくなります。

 

他院でなおらず、当院にきて治るという患者はけっこういます。すでに治らない治療にうんざりして、当院に来ます。だから、厳しい指導も受け入れてもらえます。いきなり当院に来た患者は、「そんなに厳しいことを言われなくても治るのに」と思ってしまいがちです。簡単には治らないということが理解できるまでは、厳しいことを言う医師を非難します。