特別支援の必要な生徒さん
言葉数は少ないけれど心の中には色んな感情を秘めているお子さんです
ピアノを弾くことは好き
練習も特に嫌いというワケでもない
だけど…『練習をすること』や『練習の積み重ね』に対して自主的な実行という部分がどうしても結びつきづらいようです
「ピアノが好きで練習が嫌いじゃなかったら練習を忘れたり深掘り練習をしないことはないのでは?」と思われる方が多いかもしれませんが、実はそこがポイントなのです
練習が嫌いだから練習が疎かになるのではなく、鍛錬の先の成功や結果というモノが分かりづらいので練習への意識が向かいづらく、そしてお子さんの特性によっては練習をすること自体の“注意の継続”や“習慣という記憶の定着”が難しいのです
でもこういったお子さんは珍しくありません
そう言った場合私は(以前にも綴りましたが)生徒さんに“2回(場合によっては3回)チャレンジ→その名も【2チャレ】”という小さなハードルを設定してそこに挑戦をしてもらいます
2チャレのルールは…
課題曲をノーミス・ノンストップで2回演奏すること(曲と曲の間は区切りとして間を取ってよし)それをもってその課題を合格・仕上げとする‼︎
見方によっては機械的であまり音楽的ではないかもしれませんが、自分がミス・ストップや弾き直しをした事は自覚できますから、そこをクリアーする為にお家で練習をしてくる→レッスンで2チャレに挑んでもらうことで先ずはご家庭での練習の意識が身につくと考えています
そして2チャレの良いところは若干ながらゲーム性があること
小さな緊張やプレッシャーを楽しめる・乗り越える経験という点で、2チャレは子どもさんにとってとてもトライしやすい学びでもあると思います
最近私は生徒さん方に「お家で練習する時にも『2チャレ』をやってみてごらん♪」と声掛けをしています
皆さん2チャレのルールも分かっているのでお家でも2チャレはできます♪そして2チャレは何も教室のみで行うチャレンジではありません!お家での練習にも活かせます!
うぅぅ…
2チャレが上手くいかない(~_~;)
と生徒さんが自覚すると、必然的に練習の意識が高まったり練習量が増えることで生徒さんに余裕や自信がついてくるので、“この方法はあまり音楽的なアプローチではないかも…”と思っていた部分、つまり表現力が寧ろ向上している生徒さんが増えました♫
す、す、すみません
いつもの如く枕がとてもとてもとても長くなりましたが(^_^;)
冒頭の生徒さんが正にそうだったのです!
そもそも歌心がある生徒さんなので“あとは練習への意識が身につくともっと伸びる子だけどなぁ…”と思っていました
本人的には“2,3回弾けばそれが練習”という感覚のようで、“練習によって以前の演奏がより良い内容になっているか?”といった改善のための練習というよりも、弾いた(鍵盤に触った)という事実がその子にとっての練習なので、鍛錬や改善の理解が難しいのです
その点2チャレは“ノーミス・ノンストップ”という単純明快なハードルを設定しているので、生徒さんが2,3回鍵盤に触った程度では2チャレの達成は難しい事を分かってくれます(^_^;)
お母様もお子さんに対して「2チャレ、してみたら?」というさり気ない言葉かけもして下さっていたそうで、お家での練習も自分で2チャレを取り込んでくれていたそうです
分かります、分かります、お母様!
だって生徒さんの演奏がガラッと変わったので(^^)
そして演奏に余裕が生まれているのでメロディーやフレーズ、ブレスを感じながら(時には身体を揺らしながら)大切に弾いていることが伝わります
プレハノンの成果もあってタッチも指のコントロールもしっかりとついてきて、ダイナミクスのつけ方がとても自然になりましたし、打鍵・離鍵の際の指の動きが変化がでてきてとにかく良い事だらけ♪
一見音楽的ではない『2チャレ』ですが、この小さな小さなチャレンジのお陰で意識も演奏にも変化が出てきた生徒さん♪
良いぞ、良いぞ!
その調子、その調子♫(^^)