特別支援の必要な“ある生徒さん”
ある発達障がいの診断名が出ていますが、重ねてHSCの傾向が非常に強い生徒さんでもあります
環境の変化についていくことが容易ではない為、心身ともに疲労感を覚えやすい(実際に身体反応が出ます)
昨年は特に環境の変化が著しくオマケにこのコロナ禍もあり、日々を慎重に送っていた生徒さんですが…そのような中でもこの子の心身を支えてくれるモノの一つは『音楽』、そして『ピアノを弾くこと』と私が断言しても過言ではないと思います
これまでは「理解→安心→楽しい」という指導テーマに基づいてこの子には無理のない内容でのレッスンを行ってまいりましたが、読譜力がかなりついてきた事もあり、テクニック的な部分も含めそろそろ次のステップに進めてあげたいという講師としての思いも強くなってきました
元々この子はタッチが浅いため芯のある音が出せず、実際に出る音と気持ちは裏腹に強弱がつきづらい状況でした
そのことで悩む生徒さんの姿も時折見ていました(あくまでも前向きに悩む姿)
そうとなれば…満を持しての『ハノン』の登場!
そうして改めて指作りを始めた生徒さんですが、ハノンを始めてから第一関節の凹みが無くなり、明らかにタッチもしっかりとしてきました!
以前はスタッカートに重みがありましたが、鋭さや軽やかさも出せるようになりました
自分で思ってはいても実際には強弱がつきづらく、少々一辺調子気味だったこの子の演奏は輪郭を持った表現ができるようになりました
これはこの子の地道な努力の結果であり、音や演奏が改善されていくことで自信がついてきた…そのように私は感じます
私はその点を大いに褒めていますが…きっとこの子自身も自分の変化に気づいていると思いますし、以前とは違う作品との積極的な向き合い方をしていることにも気づいているはずです
つまりは客観視が育まれている証です
ここまでくれば…レッスンにおいての特別支援は必要ないと思います(ただしペース配分の配慮は時折必要ですが)
ある日のレッスンではこんな言葉を言ってくれた生徒さん
「ピアノを続けてきてホントに良かった〜♪
楽譜が読めて、分かって、弾けることがとても楽しいし嬉しい♪
今、ピアノを弾いている時が1番楽しいです♪」
私は泣きそうになりました
音楽がこの子を支えてくれた
そして今も音楽はこの子を支えている
だけど今この子は自らの意志で自分の指先と音楽をコントロールしているし、音楽を通じて自分もコントロールできている…
特別支援を必要とするお子さんの為のリトミックレッスン『ぽこ•あ•ぽこコース』から音楽レッスンをスタートしたこの子は今、自分の力でピアノを奏でて楽しむ生徒さんに成長しました
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頭が良いとかテストの点数が良いとか、成績が良いとかお勉強ができるとか、偏差値の高い学校に行くことや有名企業に就職することだけで人が認められたり判断されるのではなく、その人の心が豊かになるモノや心から楽しいと思えるモノ、そして大好き‼︎と思えるモノがあるか?ということは、その人にとっての宝物やお守り、安らぎや自信を生み出すことと同じだと思います
それは簡単なようで簡単ではなく、そして現代の人々が心に抱えるモノを見つめていると…もっとシンプルに音楽の魅力に身を委ねたり、音楽の力を信じたり…何か原点のようなモノに戻らなくてはいけない気がしてなりません(音楽には無限の可能性があるけれど過剰な付加価値を付けすぎていないか?)
それを改めて感じさせてくれたのは紛れもなく生徒さんです
ピアノがアナタにとっての『楽しい』になれて本当に良かった♪