入院中に祖母は亡くなったので、我が家に祖母がいない事は“入院の延長”の感覚でしかありませんでした
祖母が亡くなった事は勿論分かっているのですが、「何だかなぁ~?本当の事なのかなぁ~?」と、ボンヤリしている感じが続いていました
通夜から一週間たった日の事
東京在住の従姪(とても年齢の離れたいとこの娘ちゃん)が、短期帰省中と言う事で、身重の身体にもかかわらず祖母に手を合わせたいと、わざわざ我が家へお参りに来てくれました
正直祖母とはそれ程の面識は無いのですが、従姪ちゃんは本当に気持ちの優しい、そして気配りが出来る素敵な女性です
その夜は彼女と家族で祖母の思い出話をしました
きっとその事もあったのだろうとは思いますが…
その日の夜は何となく寝付けず、ベッドの中で物思いにふけっていたのですが、ふと、亡くなった直後の祖母の表情や、祖母の顔を両手で包む様に触れた時の感触や、その温かさを思い出しました
そして自宅のベッドで横になっている祖母の手を握ったり握り返されたりした時の手の感触を思い出しました
「あっ、そっか!もう、ばあちゃんの顔に触れないんだ、小さいけれどシュッと細いあの手に触れないんだ…」
そんな当たり前の事を改めて感じた瞬間、涙が出て止まらなくなりました
顔の輪郭とか、爪がどんな形をしていたとか、皮膚の感じだとか、色んな事を突然思い出したんです
そしてそれは二度と触れる事が出来なくなったんだ、と言う事を突きつけられた苦しみが突然襲ってきました
はぁ…きっとこうやって現実を乗り越えていかなくちゃいけないんだな…と思いました
私達家族にとっての祖母の死は、年齢も含め、ある意味予期出来た事ではありましたが、ある日突然起きた病気やケガ、事件や事故等に巻き込まれてお亡くなりになられた方々のご家族は、一体どれ程の悲しみと苦しみを抱えていらっしゃるのかと思うと、本当に言葉がありません
でも…前を向いて生きて行かなくちゃいけないんですよね
時には止まっても、後ろを振り返っても良いし、落ち込む時は落ち込んでOK!泣きたい時は我慢をせず泣く‼︎
そうやってトボトボと歩いていくと、いつの間にか“時間”と言う助っ人がやって来て、悲しみや苦しみをも“祖母を思っていた愛しい時間”に変わってくれるのかな…なんてそんな事を思いました