リク君*出産記録。その2。 | きらきらくらす

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北アイルランド(NI)でNI人の旦那さんと息子二人と猫1匹で暮らす私の日記です。
発達障害のあるカイ君(5歳)次男リク君(2歳)の子育て、NIでの日常のいろいろを書いています。

(その①より続きます。)

11時前にようやく分娩室で、臨時の助産士さんと顔をあわせ、身軽な格好に着替えを済ませたりしているうちに、11時半頃には担当の助産士さんが、「びっ くりしたよー、もう8cmだって??早いよ!!友達とランチの予定だったから、出かけてたんだよー。」とやってきました。

その間も、陣痛は定期的にやってきて、そしてどんどん痛くなる。
「いい調子ー。そのままでいいよー。」と励まされつつ、陣痛に耐える。

TENSという、微弱電気を流す機械を借りてみる。
効いているような、効いていないような・・・。

だんだん痛みが増すにつれ、TENSの電流にイライラしてきたので、止める。

そのうち、陣痛が「もう限界・・・。」と思うほど痛くなったころ、助産士さんに、「ガス、使ってみたら?」と勧められる。
今回は前回使ったものは使わない方針(TENSはどうでもいいので使ったけど。)だったのだけど、ガスは嫌ならすぐに止められる・・・とのことだったので、今回も試してみる。

前回同様、酔った様な感じになる。
ボーっとした感じになって嫌なのと、使い始めた頃にはすでにPUSHしたくなってきており、ガスのホースが邪魔になったので、止める。(と、いうと聞こえがいいけど、投げ捨てた・・・と言う感じだった気がする。)

もうこの辺から、「ウギャー」とか、「うあー」とか、叫びつつ、必死。
立会いの旦那さんの手を握る・・・というか、握りつぶしそうになる・・・。

もうPushしていいのかな??と痛みの合間に聞いてみる。

助産士さんが、「さぁ、Pushしましょうー。」とか言うのかと思っていたけど、今回の助産士さんいわく、「Pushしたくなったら、して。」だって・・・。

したいかな・・・。したいような・・・。分からん。

とかって思っているのも数分、「Pushしたいような・・・」どころか、「Pushしなくてはいられない」という感じになる。
あー、これか・・・。頭のどこかで冷静に思いつつ、必死にPush開始。

前回に比べ、かなり動物的だった・・・。
前回は麻酔が効いていたから、あんまり、Pushしたいとも思わず。言われるがままに、よく分からないままPushしていた気がする。
今回は体の言うことを聞く感じ。本能の力だったと思う。

しばらくPushしたものの、まだ産まれない。
近くに来ているはずなのに。

助産さんが、心拍ベルトがずれて、心拍が取れなくなる度に、直していたんだけど、赤ちゃんが産道を下っている状態で、なかなか心拍が取れなくなった。

そこで、助産士さんが、「多分大丈夫だけど、念のため、アシストにしようとおもうんだけど・・・。」と聞いてきた。
もう何でもいいから、「早く出してくれー」という状態で、心配でもあるので、お願いした。

1回目のときよりずいぶん早く、アシストへ切り替えてくれた。
緊急ボタンをおして、すぐにお医者さんが来て、吸引カップを取り付けてくれた。

この間、ずっと陣痛が来るたびにPushしていたんだけど、吸引カップをつけてすぐ後のPushと同時に吸引をしてくれて、頭が出ました。

おかしかったのが、この最後の段階では私はかなりフラフラだし、緊急ボタンを押したせいで、お医者さんのほかにもさらに二人(始めから担当の助産士+学生がいた)の助産士に囲まれており、大騒ぎになっていたせいもあり、私は必死にPushするのみでお医者さんの小さな冷静な声が耳に届いていない状態。

頭が出たとか、あんまり分かる状態でもなく、とにかくお腹が痛いのにまかせPUSSHHHHHH!!!していたのです。
頭がでたら、Pushじゃなく、Pant(はぁはぁする。)に切り替えて、裂けないように・・・というのはもちろん、知っていたんだけど、頭がでたか、もうすぐ出るのか、はっきりしない状態のまま、すぐに続けてきた陣痛でPushしちゃった。

だって、興奮状態だったし。

お医者さんの「はい、Pantして。」というのが耳に届いたときには、生まれてました。
そして、お医者さんの、「あー、Pushしちゃった・・・。」というのも聞こえてきた・・・。

裂けました。(ごめんなさい、具体的で・・・。)
前回はアシスト前に切開だったので、違ったパターン。だけど、結果は一緒。
縫われて、痛かった・・・。(今回は下半身麻酔がないので、ちょっとした部分麻酔で。)

そして、生まれてきたリク君。
13:40でした。(あー、カイ君の学校が終わる前に生まれた!と思った。長男思いの次男君です。)

生まれてすぐ、うぎゃーっと元気に泣き出してくれました。

本当にうれしかった。

すぐに胸の上に乗っけてくれたので、抱きしめてあげると泣き止みました。
そのまましばらくずっと抱っこ。
体重を量ってビタミンKの注射なんかをしてもらいましたが、それ以外はそのまま、ずっと抱っこ。
(体重は3450g)

そして、おっぱいもすぐに飲み始めました。
まだ小さくって、なんにも知らないはずなのに、おっぱいを見つけて飲む、その本能がものすごく神秘的だなーと思いました。

その様子が、具合が悪く生まれてきたカイ君とずいぶん違うのをみて、「あー、元気だ。大丈夫だ。」とものすごく安心しました。

そして、ものすごくUK風(NHS、低予算・・・。)だ・・・と思ったのが出産後のケア。

前回は下半身麻酔だったので、24時間身動きできず、出産後も体を拭いたり、ケア・アシスタントの方がやってくれたんですが、今回は自然分娩。
なので、「じゃ、落ち着いたら、シャワーでも、どう?」と、言われ、出産後、自分でシャワーへ。
何とかシャワーを浴びてさっぱりしたら、トーストとお茶が出ます。
なぜかこれがUKの病院の定番なんだけど、朝からなんにも食べてない状態だったから、本当においしかった。

UKの病院では赤ちゃん同室が基本方針なので、まだ分娩室だけど、この状態でも赤ちゃんはずっと一緒。
私のシャワー中は、旦那さんが抱っこしていました。

そして・・・
いろいろしているうちに、4時過ぎ。書類をしていた助産士さん、振り返って一言。
「どうする?上の子がいるし、家に帰りたい?」だって。

帰りませんよ!!!
上の子がいるから心配だけど、家に帰ると、上の子がいる分、余計に疲れるから、もちろん、帰りたくない!!

前回お産に来たときは、病院内にポスターがあって、
「自然分娩24時間。アシスト48時間。帝王切開72時間ケア。」って書いてあったのをみて、ビビっていたんです。

帝王切開でも3泊・・・ってことですよ。
それでもびっくりしていたのに、今回、アシストにもかかわらず、3時間くらいで家に帰れって??

どこまで予算がないんでしょう、NHS。

助産士さんに、できたら一泊したいこと、また、カイ君が生まれて1泊した後に発作を起こしたことなどを話したら、ぜひ一泊したほうがいいと同意してくれたので、ベットの用意のため、電話を入れてくれました。

そしたらね・・・

「ベットの空きがない。」
だって。

はぁー???ですよ。

聞くところによると、9月から12月くらいは、ベビーブームだそうで、忙しいんですって。
(そうですよ・・・逆算するとクリスマスからバレンタイン後くらいまでの寒い時に妊娠が多いってことですよ・・・。)


それから数本、電話のやり取りをしてくれ、ようやく、「プライベートルームに空きがあるから、ラッキーね。」と、今回も前回同様、病院の都合で、ただでプライベートルームへ入れてもらいました。
(通常、1泊100ポンドくらいです。個室なだけで、ケアはまったく一緒です。)

5時前にはプライベートルームへ移動し、旦那さんはベビーシッターをしてくれていたお友達と交代するため家へ。
カイ君の夕食に間に合うように旦那さんが帰れたのは、とってもラッキーだったなぁと思います。
カイ君からしてみれば、家に帰ったら、ママの代わりにRさんがいたわけだけど、ダディーはいつもお仕事から帰ってくるように、帰ってきたわけですから。

3年前、同じ時期に、ほぼ同じ(前回はA室、今回は隣のB室)プライベートルームで過ごした時の事を考えつつ、リク君と一晩過ごしました。
リク君はコットの中で、一人になるとよく泣いたけど、くっついておっぱいを上げたり、抱っこしている間は泣かないので、ほぼずっと抱っこをして寝不足のまま1泊。

寝不足だけど、今回はすごく幸せでした。

そして、今回、ちょうど同じプライベートルームで泊まれたので、どうしてもしたかったのが、夜、窓の外を見ること。

3年前、泣きながら見た夜景。
どうしても消えないまま、頭の中にあったんです。

リク君が寝てくれたちょっとの隙に、ブラインドを開けて、見ました。
キラキラした市内の夜景。
ハロウィーンが終わっているので、移動遊園地はなかったけど、3年前と同じ夜景。

今回は幸せな気分で見る夜景。
ひとつ区切りをつけて、新しい生活が始まるんだ、と思えました。


翌日、まだ旦那さんがカイ君を保育園に送り出してから、病院に来てくれ、念のため小児科医のチェックを受けてから昼過ぎに退院となりました。
ちょうどカイ君が家に帰ってくる直前に帰宅。

カイ君はスクールバスから降りて、家のリビングに、新しい家族がいるのをみて、リク君が寝ているカーシートを覗き込み、ニコニコし、ブランケットをかけなおしたり、引っ張ったり、大忙しでした。

こうして我が家に、新しい家族が増えました。
元気ですくすく大きくなってくれますように。