ジョン・レノンの「ハッピー・クリスマス」。
ショッピングセンターなどではイージーリスニング風のBGMとして、
街角では、FMなどから漏れてオリジナルが聞こえてきます。
しかし、今回の曲は「Good Night(グッド・ナイト)」。
ビートルズの1968年のホワイトアルバム収録のナンバーで、
彼らの幅広い音楽性の一端を垣間見られる隠れた名曲です。
個人的には「ジョン・レノンのもうひとつのクリスマスソング」
こうでも銘打って、今後クリスマスなどでももっと流れてほしい曲。
また、クラシックやジャズ系のアーティストにも、
しっかりとした声楽曲として、もっとカヴァーしてもらいたい作品です。
近代音楽を得意とする声楽家のマディ・メスプレあたりに、
ソプラノで可愛らしく、かつしっかりと歌い込んでもらえたら、
実に素晴らしいものになったと思うんですが、今となっては難しそうです。
(そんな事を考えていたら、女優で歌手のバーブラ・ストライサンドによる、
この曲のジャズオーケストラ風の優雅で素晴らしいカヴァーがありましたので、
併せて貼り付けておきます。歌い出しの声がメスプレに似ていて感動ものです)
古き良きアメリカを彷彿とさせるようなハリウッド風、ディズニー風のアレンジ。
イメージさせるのは、雪がちらつくホワイトクリスマス。
ホットウィスキーなどを片手に聴きたいような曲です。
当時、このビートルズらしからぬアレンジに「少しやりすぎたかな」と
ジョンは言ったようですが、ジャズやデキシー、そしてレゲエに弦楽奏。
フォークにカントリー、へヴィメタやブログレやブラスロックのパイオニア。
あげくは、前衛のミュージック・コンクレートと何でもござれがビートルズ。
そもそも「ビートルズらしからぬ」というもの自体がないのです。
どんなジャンル風であれ、ビートルズが演るものは全て「ロック」と言えます。
この曲では、作曲者のジョン・レノンは一切歌っておらず、
リンゴ・スターにリード・ヴォーカルを担当させています。
決して巧いとは言い難いリンゴですが、温かく朴訥な人柄が滲んでいます。
画像内では、録音時のジョンのリンゴに対するディレクションの風景も見られます。
「ブラームス」や「シューベルト」の子守唄はありますが、これは「レノンの子守唄」
スタンダード曲、そしてクリスマス曲として、もっと流れてほしいナンバーです。
バーブラ・ストライサンドがジャズオーケストラ風にカバーしたものも貼りました。
素晴らしい仕上がりで、オリジナルキーと同じ「Gキー」ですが、
途中、テンションコードを入れてみたり、最後は小粋にジャズっぽく、
転調して終わっています(メロの最後の音「night」は「C」なので、元のGキー
から考えた場合は、4thでの終止)
声が私の敬愛する声楽家マディ・メスプレに少し似ている所があり、感動ものです。
また、彼女の力量とオーケストラの秀逸なアレンジが、
ジョン・レノンの原曲の素晴らしさを証明しています。
下がオリジナル。上がバーブラ・ストライサンドのカヴァーです。
先にカヴァーから聴いても面白いです。
第24回「The Nightfly」(1982)/Donald Fagen
※「ロック名曲百選」で始めましたが、この後は「フュージョン&ジャズ」
「ソウル、R&B」「クラシック&近代音楽」と、自分自身が飽きなければ、
徐々に得意分野にシフトさせていくつもりです。5ヶ年計画です(笑)。
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