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10月上旬の渋谷は、涼しい風も吹きはじめて過ごしやすい季節。そんな中、6つのチームに分かれた少年探偵たちは、防災マップを配布する訪問先リストを見ながら、担当エリア内を歩いていく…
桜丘エリアを担当しているのは団長率いるチーム6。少年探偵は、コタロー、サトシ、アキラの3人だ。
レオ「ここだ!」
訪問先リストに載っているお店の前に来ると団長が言った。
少年探偵は、お店の奥に向かって恐る恐る声をかける。
コタロー「こんにちはー!」
おじさん「はい、こんにちは。」
サトシ「地震が起きたらこの地図をお客さんに配ってください。避難場所が分かります!」
おじさん「おぅ、ありがとね。」
アキラ「あれ?今、どこにいるのかな?」
ときどき、自分達が今どこにいるのかが分からなくなるときもあるが、地図を見てすぐに確認する。
初めて逢うおじさんやおばさんに、最初のうちは緊張して挨拶していたけれど、地図を受け取ってもらうことに慣れてくると徐々にしっかりとできるようになっていく…
几帳面な団長は、少年探偵が地図を渡すごとにアドバイスをする。相手の方に地図を向けて渡すことや、渡すときのセリフの細かいところまで…しかし、少年探偵たちは一度聞いたらすぐ次に実践してマスターしていく。
コタロー「こんにちは。僕達が作った防災マップです。もし大きな地震が起きたら、お客さんに渡してあげてください。もし良かったらお店の壁に貼ってください!よろしくお願いします!」
配布先も10件目を越える頃…とある写真館で地図を渡し終え、外に出ようとすると…写真館のおばさんが少年探偵たちを引きとめた。
おばさん「あっ、そうだ!あなた達、ちょっと待って!」
「!?」
おばさん「実は、しばらく前に帽子を被った大きな大きな男の人が来てね、『こども達が地図を配りに来たら、この封筒を渡して欲しい』と言って、これを私に預けたのよ。中には何が入っているのかしらね。」
おばさんは小さな封筒を手に持っていた。アキラがそれを受け取り、封筒を開けてみる。
アキラ「ん?」
封筒の中から一枚のカードが出てきた。アキラが読み上げる。
アキラ『趣味は帽子集め』
アキラ「???」
コタロー「???」
サトシ「???」
コタロー「ふーん、だから何?」
レオ「おそらく、帽子をかぶった大きな大きな男というのは、ディーズのことだろうなぁ…」
アキラ「それはそうだろうけど、『趣味は帽子集め』って意味が分かんないよ!」
みずき「きっと、他にも情報があるはず!全部の情報を組み合わせると謎が解けるっていうことじゃない?」
一同、納得。
レオ「では、次だ!」
その頃、マキコ達は…
つづく
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【解説】
あらかじめ、地図を配りに行くことを各店舗に伝えておき、こども達が訪問したらにこやかに受け取ってください、とお願いしました。せっかく訪ねて行っても留守だったり、拒絶されたりしたら、こども達がトラウマを持ってしまうかも知れないので。
こどもの頃に成功体験をたくさんすることは、将来、いろんなことにチャレンジする上での自信になるのではないかと思って、このような対応をしました。おとながこどものためにお膳立てをする…賛否両論あるかも知れませんが、そこに愛があれば良いかなぁなんて考えてしまいます。それにしても渋谷の街のみなさんに感謝です。忙しい時間帯だった方もいらっしゃったかと思います。





