『特攻は十死零生の作戦です。
アメリカのB17爆撃機搭乗員たちも多くの戦死者を出しましたが、
彼らには生きて帰れる可能性がありました。
だからこそ勇敢に戦ったです。
必ず死ぬ作戦は作戦ではありません。
これは戦後ある人に聞いた話ですが、
五航艦の司令長官が突撃を前にした隊員たち一人一人手を取って
涙を流しながら激励した後、
「何か質問はないか?」と聞いたそうです。
その時、ミッドウェーから戦っていたベテラン搭乗員が
「敵艦に爆弾を命中させたら、戻ってきてもいいでしょうか?」
と尋ねたそうです。
すると長官は「ならん」と言い放ったそうです』
ぼくは思わず、えっと声を上げた。
『これが特攻の真実です。勝つための作戦ではなかったのです。
特攻の目的は搭乗員の体当たりなのです。
そして沖縄戦の後半は志願するもしないもない、
通常の命令で行われたのです』
百田尚樹
『永遠の〇(ゼロ)』より
今日8月15日は終戦記念日です。
今から66年前の今日、あの有名な玉音放送がラジオから流れた日です。
特攻隊員の中には
その放送を知らないまま、命令通り突撃に出た方もいたそうです。
また驚いたのが、終戦の事実を聞かされても、
突撃に出て自ら命を落とした方もいたそうです。
せっかく厳しい戦いを生き残ってきたのに、
『なぜそんな命を粗末に扱えるのか』と思う方もいるかもしれませんが、
それまでに多くの戦友を特攻で失ってきた隊員にとっては、
自分だけが生きていることに深い罪悪感を感じ、
そういう行動に出た方も少なくなかったそうです。
そんな世の中だった66年前のことなんて、
私もあなたも生まれてすらなかったはずですし、
『時代が違う』と言われてしまえばそれまでなんですが。
ただ、つい66年前、私たちの親や祖父母が生きた壮絶な時代があって、
その延長に私たちが生きている『今の時代』があることを
忘れてはいけないのかな、なんて思います。
きっと、66年前もこんな暑い夏の日だったのかなと思います。
~Today's self coaching~
私たちの両親、祖父母や、
また曾祖父母、その時代に生きた方々は、
どんな思いで8月15日を生きていたのでしょうか?
今を生きるあなたは、何を想いますか?
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