先日、お客様の携帯が鳴った。
着信メロディーは ホテル・カリフォルニア![]()
その日ずっと頭の中に流れてた ホテル・カリフォルニア![]()
この曲で思い出すのはホテル時代、一緒に働いていたひとつ年上の先輩の事。
とても、不思議な人だった。
同じ僚の隣の部屋に先輩はいた。
いつも私たち後輩に優しかった。
でも、何故なんだろう・・・あまり好かれてはいなかったのは・・・
ある日、仕事を終え僚に帰ってくると大音量で ホテル・カリフォルニア が流れていた。
丁度夕陽が沈む頃だった。
僚の管理人のおじさんが、
「誰なんだぁ?さっきから!他の人に迷惑だから、ズラちゃんさぁ、うるさい!って注意してくれよ!」
誰なんだろう・・・でも、いい曲なんだけどなぁ・・・私も好きだし・・・
それに、まだ、他の子たち帰ってないみたいだしさぁ。
玄関には在室と、外出の札があり、それで居るか居ないか分かるようになっていた。
頼まれたら仕方ない、早速音のする部屋へ。
先輩の部屋だった。
しかも・・・ドアが開けっ放しになっていて、中が丸見え。
窓から夕陽がオレンジ色に照らされ、開け放したドアに先輩はもたれ座っていた。
ホテル・カリフォルニアの曲と先輩のあまりにも美しい姿にしばし見惚れる。![]()
声を掛けるきっかけがみつからなかった。
煙草を燻らせ斜め45度をみつめてた先輩は、泣いていたのだから・・・![]()
本当に美しい!そう思った。
呆然と立ちすくんでいた私に突然先輩が気づいて
「あぁ~お帰りぃ・・・んっ?どうした?」
「先輩こそどうしたんですか?何かあったんですか?」
「な~んにも!ただ、ぼ~っとしてただけ。」
「でも・・・泣いてるんでしょ?・・・」
「エェッ?泣いてる・・・?アッ・・・何で?涙でてるぅ・・・何でだろう・・・?」
それから、コーヒー飲む?って聞かれてうなづいて、夕陽の中で何も話さずコーヒーを飲んだ。
何故泣いていたのかは分からずじまいだったが、妙に先輩が好きになったあの日。
でも、不思議な先輩だった・・・続きは又・・・
