【かつての呪縛が解ける瞬間】
話していて思い出しました。
お前の声はうるさい、って
よく言われてたんだった。
小さな小さな声で、彼女は言った。
そうか、私、
うるさいんだって思ってました。
でもどうしたらいいのか分からなかった。
なのにいつの間にか、
声が小さい、声が出ないことが、
コンプレックスに変わってたんです。
無意識に抑えるようになった自分の輝き。
親から言われ、
時に先生から言われ、
思春期に周りの子たちに合わせて声を出し、
いつしか、出せなくなった。
耳鼻科も大学病院にも行った。
でも、この詰まり感、何なのか分からなかった。
うん、病気じゃないよ。
声が小さい人でもないよ。
あなたは、ただ、抑えてただけ。
さぁ、ゆっくり、息を吐いて。
身体の力を抜いて。
ここちよ〜くここちよ〜く。
わ!私…!
こんな声が出るんだ!!!
ほら、ね(^^)
止めていたのはかつての自分。
守りたかったのは、傷つかない私。
もう、守らなくていい。
声を出していいよ。
大きな声を出してもいいよ。
怖いことはもう、何もないから。
声を出すことを、楽しんでいい。
帰るとき、
嬉しそうな彼女の声は、
明るく、弾んでいた。
愛しいひと。
どうぞ、自由に!