心を縛る「言葉」という名の幻想 ――「向上心」という呪いを解くために | 「居場所を描く」アート活動記録

「居場所を描く」アート活動記録

ある時、言葉そのものがこの世界を分離し、相対という幻想を創り出していることに気づく。概念を持たずにあるがままを見れば、存在全てがひとつのエネルギーの現れと知る。問題を問題として認識しない無極という絶対の視座から、言葉では伝わらないエネルギーを表現していく。

ひとり来て

 

ひとり帰るも迷いなり

 

来たらず去らぬ

 

道を教えん

 

 

一休禅師

 

 

◎迷いなり…幻想だよ

 

 

わたしたちは、来ることも去ることもない大きな流れの一部として存在している。最初から「完成」している場所に、立っているにもかかわらず、外側からの「自分軸」「自己成長」などの響きに揺さぶられていく。世の中のキラキラした言葉たちは、誰かが作った物語なのだということに、いつか、そっと気付く。わたしたちは、その物語の「迷いなり(幻想だよ)」を見抜くとき、「ただ静かな呼吸を見ているだけでいい」ということに安心する。