僕たちはみんな、暗闇の中で、手探り状態で一歩一歩進むことによってしか、自分の道は切り拓いていけないんだと思うんです。
そんなことに気づかせてくれるのが、僕にとっては「ダイアログ」なんです。

「まっくらな中での対話」 茂木健一郎 with ダイアログ・イン・ザ・ダーク著

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ダイアログ・イン・ザ・ダークは、暗闇のソーシャルエンターテインメントです。
参加者は完全に光を遮断した空間の中へ、グループを組んで入り、暗闇のエキスパートであるアテンド(視覚障害者)のサポートのもと、中を探検し、様々なシーンを体験します。その過程で視覚以外の様々な感覚の可能性と心地よさに気づき、そしてコミュニケーションの大切さ、人のあたたかさを思い出します。

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「卵を割る方法」 vol.1


ここ数年、私の探究心に火をつけ続けていること、その一つが、「多様性×働く」ということです。
その中でも特に、気になっていることが「障がい者(というラベルを貼られている人)×働く」というテーマ。

ここにフォーカスするようになったきっかけについてはまた別の機会に取っておくとして、「障がい者×働く」というテーマが、"どどん"、と私の頭と体と心に据え置かれてから、私は様々な色や形の卵を割り、多くの人に出会い、その声を聞き、支えられてきました。


そして、私が一番始めに割った卵。
それは、「人に伝える」という卵でした。

なかなかの秘密主義者だった私です。

自分のこと、しかも「気になっていること」という自分のパーソナリティの中でもなかなか深い部分を誰かに声にして伝えるということは、私にとっては、清水の舞台から飛び降りるほど勇気の要ることでした。

それでも、自分で決めたことです。

私は落ちることを覚悟し、舞台から飛び降り、自分の思いを自分の言葉で伝えました。
大切に温めていた卵を1つ割ってみたのです。


そして、その後の私は…?


「人に伝える」という卵を割ってみたことで、私の中に大きな軸が一本通りました。

そう。声に出して伝えることで、自分の思いに責任を持ち始めたのです。

そして、自分だけでは見えなかったこと、気づけなかったことに触れる機会を多くのご縁からいただきました。

その中でも、視覚障がい者の方が見えないことを個性にして活躍し、真っ暗闇の中で参加者のみなさんががもう一度生まれる体験をする「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」のことを知ることができたのは、非常に大きな出来事でした。

私はそこで初めて、素晴らしい体験を提供し、イキイキと働いている日本の障がい者の方たちの存在を知りました。

そして、実際に自分で体験することで、闇の温かさを知りました。大切にしているものを失うことも、怖くないはことも学びました。

全てが未知の世界でした。私は、新しい扉を1つ開けたのです。


つまり、私の人間としての幅がぐんと広がったのは想像に固くない…、ですよね?


「人に伝える」ことで、私は伝えた人とさらに深いつながりを育てることもできました。
そして、「ダイアログ」に携わる人、それに魅了される人に出会い、話し、あれから3年以上経った今も彼らとつながりが私の心に心地よい刺激を与え続けてくれています。


あの時に割ってみた小さな温かい1つの卵。
今も私は弱火で優しく調理している途中です。

どんな料理ができあがるのか、それはもう少し先のお楽しみです。




愛と笑顔とHappyをお鍋いっぱいに詰めて♪

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ダイアログ・イン・ザ・ダーク
http://www.dialoginthedark.com/



Photo by Naoto Hamada