★ 不倫女は、実は妻という存在に憧れていた
すべての不倫相手に
当てはまる話ではありませんが
この不倫相手は
奥さんという存在に憧れていたのではないか
そう感じる場面があります
不倫相手が本当に欲しかったのは
その男性だけだったのか
それとも
妻という立場
家族という居場所
妻の仕事のキャリア
「おかえり」と言える日常
長い年月をかけて築かれた関係
子どもたちと笑い合う時間
そうしたものに
心のどこかで惹かれていたのではないかと・・・
だから
「奥さんより私を選んでほしい」
「奥さんはあなたを大切にしていない」
「私の方が彼を理解している」
「私の方が幸せにできる」
そう願う
しかし、その願いの奥には
「妻」という存在を強く意識している不倫相手がいるのです
妻を否定しながら、実は妻の場所を求めている
これは、とても矛盾しています
そして、もっと大切なことがあります
妻という存在は
「結婚している人」という肩書きではありません
何年も一緒に過ごし、 喧嘩をし
笑い合い、 子どもを育て
苦しい時期も乗り越えながら積み重ねてきた歴史そのものです
それは、一日で手に入るものではありません
夫と過ごした「線」があって
今の妻という存在があります
だから、不倫相手が手に入れようとしているのは
妻という「結果」であり
その結果を生み出した「過程」ではないのです
妻という「点(立場)」を手に入れたいと思っても
妻が生きてきた「線(歴史や積み重ね)」まで、手に入れることはできません
一方で、その線をともに歩んできた夫が
不倫という裏切りをしたことは決して許されることではありません
妻は、夫だけを奪われたと感じているのではありません
自分が積み重ねてきた人生そのものを踏みにじられた
そう感じるのです
だから、サレタ側の苦しみは
「夫を取られた」という言葉だけでは表せません
それでも
一つだけ言えることがあります
積み重ねてきた時間は、誰にも奪えません
歴史は真似できません
肩書きを手に入れることはできても
その人が生きてきた人生まで手に入れることはできないのです
だからこそ、不倫とは
人の立場を奪う行為ではなく
その人が積み重ねてきた人生を軽く扱う行為なのだと感じています
そして
奪われたように感じる一方で
本当に奪えないものも確かに存在するのです
妻という立場に憧れることはあっても
その場所は誰かを押しのけて手に入れるものではありません
その場所には
その人だけが歩んできた年月があります
不倫によって近づけるのは「妻」という肩書きかもしれません
しかし、妻という存在をつくってきた歴史や信頼
家族との時間までは手に入れることはできません
本当に欲しかったものが
「妻という存在」だったのなら
選ぶべき道は、誰かの人生を壊すことではなく
自分自身の人生を積み重ねることだったのではないでしょうか
憧れていたのは
妻という肩書きではなく
その人が歩んできた人生そのものだったのかもしれません
いとうゆうじでした
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