★ この家が不倫現場と感じる妻
実際には
自宅が不倫現場ではないにもかかわらず
奥様によっては、
「この家が不倫した場所に感じる」
とおっしゃる方は少なくありません
もちろん、実際に自宅が
不倫現場だったという方も大勢おられます
しかし今日は、そのケースではなく
家では不倫をしていないにもかかわらず
家が苦しくなってしまう心理についてお話しします
妻にとって家とは
・家族が安心して過ごす場所
・嘘がないと信じていた場所
・夫婦の歴史が積み重なった場所
・自分の居場所
です
ところが
不倫が発覚すると
その家で過ごしていた時間
そのものの意味が揺らぎ始めます
例えば
二階の自室へ上がっていたのは
女と連絡を取るためだった
トイレが長かったのは
女とLINEをしていたからだった
お風呂で機嫌よく鼻歌を歌っていたのは
女と会った後だった
ソファーに座って
スマホを触っていた時も
女とやり取りをしていたのかもしれない
そんな事実や記憶が
後からつながり始めます
すると妻の中では
「家の外で起きた出来事」
ではなく
家の中の日常そのものが
不倫と切り離せなくなってしまう
ことがあります
そのため
夫がソファーに座る姿を見るだけで
不倫を思い出す
二階の自室へ行くだけで
「また連絡をしているのではないか」
と胸がざわつく
トイレに長く入るだけで不安になる
お風呂へ向かう後ろ姿を見ても
当時の記憶がよみがえる。
という思いが生まれます
実際には家で不倫をしていたわけではなくても
妻の記憶の中では家と不倫が
結び付いてしまうのです
夫は
「会っていたのは外だ」
「ホテルだった」
「家には連れてきていない」
と、場所で考えやすい傾向があります
しかし妻が失ったのは
家にいる夫の姿から
不倫を連想してしまう安心感
そして、この家で過ごしてきた
夫婦の時間への信頼です
だから苦しいのは家そのものであり
家に込めていた意味が
壊れてしまったこと
とも言えます
そして
もう一つ大きいのは
家から逃げられないことです
不倫相手と会っていたホテルなら
行かなければ済みます
しかし家は毎日帰る場所です
キッチンも、寝室も、トイレも
お風呂も、リビングも
すべてが発覚前の記憶と結び付いています
奥様によっては
「この家にいるだけで苦しい」
「家を見るとフラッシュバックする」
という状態になることもあります
安心の土台が崩れたことで
家そのものが
裏切りの記憶を
呼び起こす場所になってしまった
そのような心理状態なのだと思います
安心して帰る場所だった家が
心が休まる場所ではなく
苦しみを思い出させる場所へと変わってしまう
妻が苦しんでいるのは
建物としての家ではありません
家の中に残る
不倫渦中だった夫の姿や
あの頃の日常の記憶です
ソファーを見る
二階へ上がる夫を見る
トイレに長く入る姿を見る
そんな何気ない日常の一つひとつが
当時の記憶を呼び起こしてしまうことがある
だから妻は
家から逃げられない苦しさを抱えながら
その家の中で信じていたものを思い出し
傷つき続けることがある
それも妻にとっての大きな苦しさの
一つなのだと思います
いとうゆうじでした
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