ほろほろと土に帰ろかねぇ青嵐

ほろほろと つちにかえろか ねぇセーラン

優しぅ吹けやがこぼれる

 

四月は残酷極まる月で

リラの花を死んだ土から生み出し

追憶に欲情をかきまぜたり

春の雨で鈍重な草根をふるい起こすのだ…

T・S・エリオット「埋葬」/西脇順三郎訳

 

ほんに

 ほんに ほんにまぁ

四月は憂鬱でございましたぁ

木の芽どきの 木の芽和え

ついていけない

のら

 

日々の小舟 漕ぐも なかなかに 

杯に落花 浮かべて 箸の櫂

青葉茂れる 隠れ里の 破れ鬼太鼓

小憎の撥こそ 健気なり

 

 

ねぇ

あなたさま 

お幾つになられましたの

トント トント…応えはない

推定年齢 かれこれ百数十歳か

 

奥州は米沢の相良土人形

米沢藩主・上杉鷹山公の救荒策の勧めによるものぞ

ははっ されば

下級藩士・相良清左衛門 内職商法の祖なり

うむ

あんぐり型抜きの 素焼き人形ども 

そこへ直れ と並べて

一気呵成の筆の跡

武士も食わねば ねば とろろ蕎麦

気品失わぬ 粘りこそ よけれ

雛市などで安く売られたものらし

 

幾多の子らの手を経て

もはや

吹く青嵐に

胡粉も紅もほろほろ こぼれまする

なぁに

土から生まれたれば 土に帰る

これ自明の理

なのれす

 

お覚悟の程 存じておりまするが

胸に鼓動 耳に鼓膜

脳に海馬 耳に蝸牛 競馬も気がかりやで

しばらく 暫く

しばらくぅ

 男一代 涙も溜息も 限界灘に

うち捨てて

太鼓暴れ打ち

DON😵とねぇ

ふぅ

 

五月は京都展 2025TENTOKA天道花

転倒しないように参ります 

 

 

 


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