鮟鱇ぶらり聴いてるヂンタかな

<あんこう ぶらりきいてる じんたかな>

 

駄句迷句

焚火にくべて

冬立つ朝に 白頭掻けば 薄けむり

月一更新の駄ブログ エンジン冷えにひえて

威勢が悪いよ 

景気付けにワンカップ大関

<ええっ年寄りの冷酒 アブナイよぉ ぢいちゃん>

さても

書き出しの口上は 成田屋か中村屋か

油屋の床 滑り易きを 知りつつも

恥も不知火 頬かむり

つるり転げて 振り向けば

寒空に吊るされて 鮟鱇殿こそ気の毒なり

 

明治中期に設立された日本初のオーケストラが「市中音楽隊」

西洋音楽普及に貢献したが 文明開化の夢醒めて大正期に衰退 

和洋混交の哀調音色がヂンタで サーカスやちんどん屋などに受け継がれた

<ヂンタ=「廃語指定」とある>

 

 

あんぐうお…これが「鮟鱇」の語源とか

確かに大口で カナツボ眼 ぬらりひょん

面妖なるお姿 ではあるが

そこまで 非道い名前でイヂメずとも いいではないか

東の鮟鱇w 西の河豚wW 呼び出し小鉄の聲艶やかに

舌相撲雪の冬場所 堂々の正横綱

だよ

河豚殿の剣呑な腹芸に比べれば 

鮟鱇殿見かけは怪異でも 茫洋とした蝦蟇仙人の趣か

皿を喰らわば毒までも 屍越えていざ行かん

当たり外れは時の運 宝籤だよ人生は

喰わざ止むまい本能寺

人間だもの 人間けだもの

人間族こそ

暗愚かも

 

あの手この手の 思案を胸に

掴み所も知れぬ ぬらりひょん殿の

処遇は如何にと 問えば

面妖なるは吊るせ

は はい 吊るしましてございます お後は

み み 水じゃ 水を飲ませよ

ぬらりひょん殿 一升水の重みで伸びたるを

<どうせなら 酒一升にしておくれ>

粛々と吊るし切り 四条流包丁の秘伝

嗚呼

水も溜まらぬ

妖刀籠釣瓶

花の吉原百人斬りの場

おおぉーい

鍋持ってこい

 

 

 

受難は続くよ雨模様

雨樋と縦樋を繋ぐ部分を 「鮟鱇」と申す…

なんと

枕辞典にあるじゃぁないか

雨水を腹いっぱい ぐふぐふ飲むからだな

屋根師の親方の命名か

厳かに菊紋まで

おぉ恐れ入谷の

御印籠

<これも廃語指定だろな>

 

 

鮟鱇もわが身の業も煮えるかな

とは

久保田万太郎さんの句

 

喰らう者 喰われる者の 天が下

鮟鱇殿の身の上と ひとの業(ごう)とを 天秤に懸けて

五分と五分とに 振り分けた 眼力さすが

この道を 辿ればこその

船着き場

 

湯豆腐やいのちのはてのうすあかり

万太郎さん辞世の句

明々堂々

 

 

 

 

<風幡童子●材シナ/像高360粍/着彩これから…>

 

吹く日

大利根越えて 賽の河原の 鳥凧遊び

挙がれ天まで 天まであがれ

有象無象のネットを超えて

果ての果てまで

糸一筋の

心意気

無心無我 無我無心

伝えておくれ

星辰の

吐息

 

 

 

 

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