蝸牛の謎
<かたつむりのなぞ>
「梁塵秘抄」と 聞けば
<りょうじんひしょう>
遊びをせむとやうまれけん 戯れせんとやうまれけむ…
あのフレーズが 思い浮かぶ
平安期の今様集(流行歌謡)で 編・選者は 後白河院
このお方 幼少から「今様狂い」 自らも今様の名手として
知られたらし
しみじみと味わい深い歌 伸びやかな歌も多い
中には
青々と暗い河の淵を 覗くような歌もあって
現代では 掴み難い「妖(あやかし)」の尻尾にも似た
異形なものもある
そう 風に揺らめく 蝋燭の炎と
その影の奥の奥に 見え隠れする 魔もの
中世の
「闇」と「薄暮」
舞へ舞へ蝸牛
舞はぬものならば 馬の子や牛の子に
蹴(く)ゑさせて 踏み破(わ)らせてん
真に美しく舞うたらば 華の園まで遊ばせん
耳朶を打つ 響きよけれど 謎めいて
鬼奇稀なる歌
舞うは蝶にあらず なして 鈍重な「蝸牛」なのか
「蝸牛」を
「流浪の旅芸人・白拍子・傀儡子」と 置き換えてみると
謎は解ける
生まれながらの 雲上人の「金襴の傲慢」
その光彩の下で 蠢き・奔り・転び・惑う…
下層の民の「阿鼻叫喚」の交差 辻の砂埃
それは いつの世も 変わらぬ
「権力を持つ者の理不尽」 鼻歌の如く いとも易々と
「庶民の殻を踏み破る」
もしかしたば
この歌 「京雀」の 落首(落書き)ではなかろうか
だとすれば 後白河院への 痛烈なシッペ返しである が
院 したたかの古狸とお見受けすれば
すべて承知のうえでの 所業か
いけずやわぁ
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蝸牛は
「でで虫」「まいまい」…幾つもの名前で 呼ばれる
子どもは「名付けの天才」…柳田国男氏の言に 倣うならば
螺旋階段を 行き来するかのような 蠱惑的な「渦巻き形」が
もたらす 不可思議な「眩暈(めまい)」
「まいまい」して 転がる悪童たちの「目玉」が
垣間見た「裸の自然界」 それに誘われて 舞え舞えと囃す
歓声がつくりあげた
無垢なればこその 残酷な遊び歌 なのかもしれない
と言ぅても
もはやその 始まりを辿る 術はない
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この「梁塵秘抄」の題名は
古代中国の名歌手「虞公」に ちなむとか
彼の美声に 「梁に積もる塵」さえも動いた という故事による
さて
厚かましくも 再度のCM
会場は 明治の画匠・田能村直入 所縁の画塾舎旧跡
梁の塵 明治・大正・昭和・平成・令和と五代にも及ぶ
果たして この展 梁の上の
塵は動くか
まぁ 無理やろなぁ…とは思いつつ
あとは白波
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<水の国の手仕事>
東の漆・西の油彩のコラボ…京左右往来展
漆◉O-OCrafts 塗師=太田勲/絵師=太田早百合
木彫板絵油彩◉兔笑庭・鍋倉孝二郎
会期◉2022年5月12日(木)▶17日(火)
午前11時ー午後18時<会期中無休>
会場◉若王子俱楽部 左右
京都市左京区若王子町15
電話075-708-2086
若王子倶楽部 左右は…
「哲学の道」 若王子橋の袂
京の若手庭師「庭真」 山下真広氏の手による
奉納「天道花」が目印
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5月15日(日)14時より
会場裏山 「熊野若王子神社」境内 藤棚の下にて
橋本真友里氏のヴァイオリン演奏
京都産業大学・鈴木康久氏による「洛中洛外の水物語」
京洛の「佐々木酒造」 原口智子氏との水談義と
初夏の限定品 「呑み切」試飲会など
運よくば「雨の写真家・佐藤秀明氏」の参戦も…
京尽くし 滴翠の
野遊びあり
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雨かもねぇ
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◉11日から19日まで ガラケー1本独鈷にて あの世に参ります。
アノホ(あの世との交信器)があれば とは思いますが…
その間 皆様のブログ拝見できず 悪しからず
あ奴も ついにくたばったな
と思召せ



