こんにちは☀️
今回は、お客様や読者様からもたまにご質問をいただくことがある「水素トリートメント」についてお話ししたいと思います。
最近では、美容室のメニューとして水素トリートメントを取り入れているサロンも増えています
「水素の力で髪が若返る」
「活性酸素を除去してダメージを改善する」
「髪の内部から潤いを与える」
こういった説明を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
では、実際のところ水素トリートメントは本当に髪に良いのでしょうか?
今回は、美容師の視点から、その仕組みや期待できる効果について解説していきます😊
そもそも水素トリートメントとは?
水素トリートメントとは、その名前の通り、水素を利用したヘアケアメニューのことです。
ただし、一口に水素トリートメントといっても、使用する薬剤や施術方法はメーカーによって大きく異なります👍
水素を発生させる成分を配合したものや、熱を利用して仕上げるものなど、さまざまな種類があります。
そのため、「水素トリートメントだから必ずこういう効果がある」と一括りにすることはできません😊
一般的には、水素の持つ抗酸化作用に着目したトリートメントとして紹介されることが多いと感じます
水素が髪に良いと言われる理由
水素トリートメントの説明でよく登場するのが「活性酸素」という言葉です。
活性酸素とは、体内でも日常的に発生している反応性の高い物質の総称になります。
活性酸素は必ずしも悪いものではありませんが、過剰になると細胞やタンパク質などに酸化ダメージを与えることがあります。
髪の毛も紫外線やヘアカラーなどによって酸化ストレスを受けることがあり、これが毛髪ダメージに関係する場合があります。
そこで注目されているのが水素です。
水素分子には、特定の活性酸素に対する抗酸化作用が研究されており、美容や医療など幅広い分野で研究が進められています。
ただし、ここで重要なのが、「水素に抗酸化作用があること」と「水素トリートメントで傷んだ髪が修復されること」は別の話だということです。
水素に関する研究は存在しますが、美容室で行う水素トリートメントが毛髪のダメージをどの程度改善するのかについては、まだ十分な科学的根拠があるとはいえません。
水素トリートメントで髪がサラサラになるのはなぜ?
実際に水素トリートメントを受けて、「髪がサラサラになった」「ツヤが出た」と感じた方もいらっしゃると思います。
こうした仕上がりの変化自体は、十分に考えられます😌
ただし、それが水素そのものの効果なのかというところを考えてみたいです。
というのも、水素トリートメントには、水素に関連する成分以外にも、さまざまな毛髪補修成分やコンディショニング成分が配合されている場合があるからです。
例えば、
・加水分解ケラチンなどの毛髪補修成分
・CMCを補う脂質系の成分
・髪の表面を整えるカチオン性成分
・指通りやツヤを改善するシリコーン類
こうした成分が配合されていれば、水素の効果とは関係なく、髪の手触りやツヤが改善することは十分にあります。
また、施術中にアイロンなどの熱処理を行う場合は、髪の形状や表面の状態が一時的に整うこともあります。
水素トリートメントで仕上がりが良くなったとしても、その効果が水素によるものなのか、それ以外のトリートメント成分や施術工程によるものなのかは、分けて考える必要があるということです!
傷んだ髪は水素で修復できる?
ここは特に知っておいていただきたいポイントです。
髪の毛は、肌とは違って、基本的に自己修復する能力を持っていません。
一度ダメージを受けた毛髪内部のタンパク質や結合が、自然に元通りになることはありません。
もちろん、トリートメントによって失われた成分を補ったり、髪の表面を保護したりすることで、ダメージによる悪影響を軽減することは可能です🫵
しかし、それは傷んだ髪が生まれたときの状態に戻るという意味ではありません。
水素についても同様です。
仮に毛髪内部で酸化反応を抑える働きがあったとしても、それだけで失われたタンパク質が再生したり、切断された結合が元通りになったりするわけではありません。
そのため、「水素で髪が若返る」「水素によってダメージが完全に修復される」といった説明については、少し慎重に受け止めた方が良いと思います🙇♂️
美容師として水素トリートメントをおすすめする?
個人的には、水素トリートメントを否定するつもりはありません😊
実際に仕上がりが良く、お客様が満足できるのであれば、それはトリートメントとして十分に価値があると思います✨
ただし、水素という成分だけを理由に、ほかのトリートメントより優れていると判断することはありません。
僕がトリートメントを選ぶ際に重視しているのは、髪の毛のどこに問題があり、どのような成分や施術によって改善が期待できるのかという点です。
例えば、ブリーチや繰り返しのヘアカラーによって毛髪内部のタンパク質が損傷している場合と、日常的な摩擦によってキューティクルが傷んでいる場合では、必要なケアも異なります。
髪の状態に合わせて適切な成分を選ぶことが、トリートメントの効果を高めるうえで重要だと考えています🔥
また、水素トリートメントは比較的高価格なメニューとして提供されることもあります。
その価格に見合った仕上がりや持続性があるのかどうかも、判断するポイントになるでしょう✨
まとめ
水素という名前だけで判断しなくてOK!
水素トリートメントは、決して意味のない施術だと断言できるものではありません。
ただし、現在の科学的な知見では、水素そのものが毛髪のダメージを大きく修復するという効果について、十分に確立された根拠があるわけではありません。
施術後に髪がきれいになるとしても、それは一緒に配合されている補修成分や、施術方法による効果かもしれません😊
大切なのは「水素が入っているかどうか」ではなく、そのトリートメントが自分の髪の状態や悩みに合っているかどうかです。
もし美容室で水素トリートメントをおすすめされたら、どのような仕組みで、どんな効果が期待できるのかを美容師さんに聞いてみるのも良いと思います。
名前や流行だけにとらわれず、自分の髪に本当に必要なヘアケアをしていきましょう✨








