前回までの記事で、
・金融教育の場で感じた違和感
・なぜ“中立”が構造的に難しいのか
について書いてきました。
今日は、その続きとして
「教育とセールスの決定的な違い」について書きます。
ここは、とても大事なポイントです。
「これだけやれば安心です」という言葉
投資の世界で、
よく聞く言葉があります。
「これだけやっておけば大丈夫」
「この商品は安全」
「今やらないと損をします」
一見、親切な言葉に聞こえますよね。
不安なときほど、
人は“はっきりした答え”を求めます。
でも、私は長く金融の現場にいて、
こう思うようになりました。
その言葉が強いほど、疑った方がいい。
未来が分からない世界で、断言できる人はいない
考えてみてください。
・戦争が起きるかもしれない
・パンデミックがまた起きるかもしれない
・制度が変わるかもしれない
・価値観そのものが変わるかもしれない
そんな世界で、
「これだけやれば大丈夫」
と言い切れる人がいるとしたら、
それは未来が見えている人でしょうか?
それとも、
売りたい理由がある人でしょうか。
教育は「選択肢を増やす」、セールスは「選択肢を絞る」
ここが、
教育とセールスの一番大きな違いだと
私は思っています。
教育
→ 選択肢が増える
→ 視野が広がる
→ 自分で考えたくなる
セールス
→ 選択肢が減る
→ 思考が止まる
→ 「決めてもらう」状態になる
どちらが良い・悪い、ではありません。
ただ、
「教育だと思って聞いていたのに、
いつの間にか選択肢が一つになっていた」
この状態には、
気づいてほしいと思っています。
NISAが良い・悪い、海外投資が良い・悪い、ではない
ここも、とても大切なところです。
NISAが悪いわけではありません。
海外投資が悪いわけでもありません。
問題は、
それしか見えなくなること。
「日本の制度はダメ」
「海外じゃないと意味がない」
そう言われて、
他の選択肢が頭から消えてしまう。
それはもう、
“教育”ではなくなっている。
投資で一番怖いのは「知らないこと」じゃない
投資で一番怖いのは、
知識がないことではありません。
考えなくなることです。
・なぜそれを選ぶのか
・自分の状況に合っているのか
・リスクを理解しているか
これを考えなくなった瞬間、
誰かのストーリーの中を
歩かされることになります。
私が「これだけは伝えたい」こと
私は、
「この商品が正解です」
とは言いません。
言えない、が正確です。
なぜなら、
人生も、お金も、
一人ひとり違うから。
だから私は、
選び方を伝えたい。
・どう考えればいいか
・どこを見ればいいか
・何に注意すればいいか
それができれば、
商品は変わっても、
自分で対応できる。
教育のゴールは「依存しないこと」
本当の金融教育のゴールは、
誰かに頼らなくなること。
矛盾しているようですが、
私はそう思っています。
「この人が言うから」ではなく、
「私はこう考えたから」。
そう言える人が増えたら、
不安を煽る話は、
自然と力を失っていきます。
次回はいよいよ、私の答えを書きます
次回・第4回では、
▶︎ 私がどんな金融教育を目指しているのか
▶︎ なぜ“商品を売らない”選択をしたのか
▶︎ どんな人と一緒に考えていきたいのか
これを、正直に書きます。
オープンチャットのご案内
もしこの記事を読んで、
・「これだけやれば大丈夫」に違和感があった
・もっと落ち着いて考えたい
・売られない場所で話を聞きたい
そう感じた方へ。
私は
正解を押し付けない金融の話を
オープンチャットで日々シェアしています。
読むだけでも、聞くだけでも大丈夫です。
▶︎ オープンチャットはこちら


