前回の記事で、私は
“金融教育”の場で感じた違和感について書きました。
あれは誰かを批判したかったわけではありません。
むしろ逆で、
私はあの日、改めて思ったんです。
「中立でいることって、想像以上に難しい。」
今日はその理由を、少しだけ現実的な話として書きます。
FPという仕事の“構造”
私は1級FP技能士の資格を持っています。
でも、実はFPには
“FPにしかできない独占業務”がありません。
お医者さんや弁護士さんのように、
資格がないとできない仕事ではない。
これが、金融業界のひとつの特徴です。
つまり——
FPという肩書きだけでは、
仕事として成り立たせるのが難しい。
だから何が起きるのか
ここが誤解されやすいところですが、
これは
「FPが悪い」という話ではありません。
構造の話です。
多くのFPは
・保険代理店
・証券会社との提携
・投資商品の紹介
・手数料ビジネス
こうした仕組みとセットで仕事をしています。
なぜなら、それが
現実的に事業として回る形だから。
人は悪くない。仕組みが偏りを生む
ここで大事なのは、
誰も悪意でやっていないということ。
でも、
収益が「商品販売」に紐づくと、
どうしても思考はこうなります。
👉「どうやったら売れるか」
これは人間として自然な反応です。
だからトークは
“その商品が最適に見える話”になる。
これを
本人が自覚していないケースも多い。
それが、この世界のリアルです。
「中立でいたい」と思うほど難しい
私は銀行と保険の現場を経験しました。
そこで何度も感じたのは、
“中立でいるほど、収益が不安定になる”
という事実です。
だから多くの人が
途中で商品販売に戻る。
それは弱さではなく、
構造の問題です。
じゃあ、どうすればいいの?
ここで読者の方が思うはずです。
「じゃあ、誰を信じたらいいの?」
私はこう思っています。
👉 信じる対象を探すより
👉 判断する力を育てる
これしかない。
正解をくれる人を探さない
“この人は中立です”
“この商品は安全です”
そういう答えを探すほど、
依存が強くなります。
金融の世界に
絶対の正解はありません。
だから必要なのは、
✔ 比較する視点
✔ 疑問を持つ力
✔ 冷静に調べる癖
✔ 複数の意見を聞く姿勢
これが、
自分を守るリテラシーになります。
私が伝えたい金融教育の方向
私は
商品を売らない金融教育を選びました。
正直、楽な道ではありません。
でも、
「選べる人を増やしたい」
この気持ちだけは
絶対に曲げたくなかった。
だから今もこの形で続けています。
次回予告
第3回では、
▶︎ 「教育とセールスの境界線」
▶︎ “これだけやれば安心”が危険な理由
について書きます。
ここが一番大事な回になります。
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