こんにちは、妊活相談センターSTORKTALKSのChisaです。
今回は原因不明不妊の方たちのための
新たな検査についてお話しします。
原因不明不妊の場合、
様々な不妊検査を行っても
全く異常が見つからないため、
最初は
タイミング法からトライしていきます。
それでも妊娠できない場合、
人工授精、体外受精と
ステップアップしてくのですが、
体外受精も着床前診断も受けて、
移植までたどり着いたのに
妊娠できなかった場合、
どうすれば良いのでしょうか?
そんな方たちのために
2017年6月に
アメリカでリリースされた検査が
ReceptivaDX
です。
これは
子宮内膜の状態が着床に適した環境かどうか
を診る検査になります。
もう少し詳しく説明すると、
黄体期の子宮内膜細胞を
少し採取して
その中に
B-cell Lymphoma 6 Protein (BCL6)遺伝子
が多く見られるかどうか
検査します。
BCL6というのは
子宮内膜症の人に
多く見られる遺伝子です。
そのため、
BCL6の数が多いと
子宮内膜症を持っている可能性が高く、
そのため
着床しにくい状態になっている
ということです。
この表は
2020年1月に発表された論文から
抜粋したものです。
これは、
”BCL6の値が高くなれば子宮内膜症を持っている可能性が高い”
ということを示しています。
例えば、
流産を複数回経験(uRPL)した29名のうち
19名のBCL6値は2.7以上で、
そのうち11人が腹腔鏡検査を受けたところ、
9人に子宮内膜症が見られ、
また
53人の原因不明不妊患者のうち
29人がBCL6値2.7以上で、
そのうち21人が腹腔鏡検査を受けたところ、
20人に子宮内膜症が見られた
ということがこの表で示しています。
子宮内膜症を持っていると
妊娠するまでに時間がかる場合が多いです。
ただ、
子宮内膜症を持っているかどうかの検査は、
超音波エコーや血液検査では非常にわかりづらく、
腹腔鏡という手術を行わないと
断定できませんでした。
アメリカ生殖医学会
(American Society of Reproductive Medicine:ASRM)
によると
妊活を行っている人の
約10%が
子宮内膜症を持っていると
診断されていますが、
実際はもっと多く、
原因不明不妊と診断されている人の
およそ半数も
子宮内膜症を
持っているのではないかという
報告があります。
子宮内膜症特有の症状として、
生理痛が酷かったり、
生理時に血の塊が出てくるなど
があります。
そういった症状がある方は
もうすでに
腹腔鏡で検査を行っていると思いますが、
ReceptivaDXを使用して
BCL6値を検査することで、
子宮内膜症を早期に発見できます。
また、
無症状の子宮内膜症、
いわゆる”隠れ子宮内膜症”を早期発見、
治療することで着床、
妊娠率をアップし、
流産率を抑えることができます。
もしも
ReceptivaDX検査を受けて、
BCL6値が高かった場合、
移植の前に治療を行うことになります。
その治療方法は
2種類あります。
1つは
実際に腹腔鏡などで手術して内膜症を除去する方法、
もう1つは
注射で内膜症を抑える方法
です。
ReceptivaDXを受けた患者さんの多くは
手術よりも
注射で治療している方
の方が多いように思います。
また、
手術でも注射でも
その後
移植してからの妊娠率や流産率は
それほど変わりません。
いづれかの治療を行わなかった場合の
妊娠率は
14.8%
だったのに対して
治療を行うと
腹腔鏡で61.9%、
注射で60%
まで上昇したという報告もあります。
この
ReceptivaDXは
2017年に発売され、
2020年現在では
アメリカ国内の
約150妊活クリニックで
検査受けることができるようです。
検査自体の費用は
690ドル
ですが
その他に
子宮内膜を採取する料金が
クリニックから請求されると思います。
興味のある方は是非今通っているクリニックの先生に聞いてみてはどうでしょうか。
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