日本人向けのワクチン開発や特許の切れている薬剤でCOVID-19の治療に有効と思われる薬剤の治験を支援するシステムが求められているようです。

 

免疫学の専門家である埼玉大学教授の松下祥教授はワクチンの副反応について簡潔に次のようにまとめておられます。

大変わかり易くまとめておられるのでご紹介させて頂きます。

 

松下祥教授の「COVID-19の副反応に関する一私見」よりそのまま引用

A)予防について

ワクチンの副反応

1)急性のアナフィラキシー

2)亜急性の自己免疫病(ギランバレー症候群など)

3)慢性のADE(抗体依存性感染増強)

 

2)の自己免疫病の発症には複雑な遺伝子型が影響し、個人差や民族差がある

主に日本で頻発した子宮頚がんワクチン(注)は日本人に多い遺伝子型に関係があるという研究報告もあります。

つまりワクチンの副反応の種類や発生頻度は民族によって異なるのです。日本人を対象とした治験データーが欲しいところです。

 

3)のADEは悪性の抗体で発生します。このような抗体がワクチン接種の結果として出来てくると逆に感染を悪化させてしまいます

実際デング熱などに対する一部のワクチンの開発はこれが原因で中止となりました。

 

この様にワクチン開発は単純なものではありません。

 

 

B)治療について

重症化を阻止して死亡率をインフルエンザ並みに下げることが出来れば、医療や社会活動の正常化が進みます。

 

現在、いくつかの既存薬にそのような効果があることが提唱されています。しかし、該当薬の多くは特許が切れており、多額の投資をして治験をしても、すぐに他社から真似をされると危惧する企業は多いようです。

 

国にはこのような治験を支援するスステムを大幅に拡充して頂きたいと切望します。

 

最後に本ウイルスは発症前0.7日に感染力のピークがあります。自分自身や会話の相手が発症前0.7日であるという前提で行動しましょう。

引用元:http://www.saitama-med.ac.jp/uinfo/meneki/COVID-19.pdf

 

 

 

(注)ADE(抗体依存性感染増強)

詳細なメカニズムについては明らかになっていないことも多く、ただこれまでに、複数のウイルス感染症でADEに関連する報告が上がっており、例えば、コロナウイルスが原因となる重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)に対するワクチンの研究では、フェレットなどの哺乳類動物にワクチンを投与した後、ウイルスに感染させると症状が重症化するのはADEが原因と考えられている。

 

ネコに感染するネココロナウイルス感染症でも、ウイルスに対する抗体を持ったネコが、再び同じウイルスに感染することで重症化するとの研究報告がある。そのメカニズムについて、「抗体と結合したウイルスが、抗体の一部分を認識する受容体を介してマクロファージに感染する。すると、マクロファージは症状を悪化させる因子を過剰に放出し、結果的に症状が悪化してしまう。

 

抗体の量が中途半端であると起こりやすいと考えられているが、どのような条件で起きるのかはよく分かっていない」とネココロナウイルス感染症の研究に取り組む、北里大学獣医伝染病学研究室の高野友美准教授は説明。

 

 

また、新型コロナウイルスに関する米国の研究報告では、「ウイルスのS蛋白質のうち、感染において特に重要な役割を担う一部の領域をターゲットにしたワクチンを開発するべき」であるが、「S蛋白質に対する不完全な免疫(抗体)が誘導されれば、ADEが起こる可能性がある」と警鐘を鳴らしている。

 

 

(注)子宮頸がんワクチン

2価「サーバリックス」、4価「ガーダシル」など。子宮頸がんの殆どはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因と言われており、特に2つのタイプ(HPV16型と18型)によるものが子宮頸がん全体の50~70%を占めている。そのHPV感染を予防するワクチンが子宮頸がんワクチンで、2013年に定期接種となったものの、国内では多くの副反応事例が出現したことで、「積極的勧奨の中止」となっている。

しかし、製薬会社や、国はまだこの事実を認めておらず、被害者の救済、再発防止を訴えるHPV薬害訴訟が起こされている。