NHKの宣伝にそそのかされて
有吉佐和子の青い壺を読んでみました。
有吉さん初めてです。
読後は正直どんよりしました。
無意識の欲望のまま、あるいは我慢の下
生活というウスノロ(by佐野元春)を扱っていく
お世辞にも素敵とは言えない人たち。
青い壺が人から人へと渡る時
そこに躊躇も愛もない。
愛どころか心すらないように感じられる。
きれいな壺♪そこそこ良いもの♪
誰かにあげても構わない🎵
こんな歌がBGMにずっと流れているようなこの小説。
怖いよぉ
使いまわされるお歳暮みたいに
次なる俗人の元に渡っていく青い壺が
ただもう私は気の毒だった。
(‥多くのみなさんは壺の運命に感動しているみたい( ;∀;)
それほんまでっか?感動バイアスかかってませんか?)
そもそも有吉佐和子さんが
読者の心をどうこうする話を書こうとしていないのだよね。
生活する人間を緻密にシニカルに描いて提示する。
こういう読者放置的なスケッチもひとつの様式でしょう。
偶然に出来た美しい壺を誰も手元に残そうと思わない。
最後に壺の作者の胸に去来する思いもどうしようもなく後味が悪い。
青い壺がこの後も安住の棲み家におさまることなく漂流していく未来が浮かぶのでした。
12月23日放送の「100分で名著」(Eテレ)で青い壺をナビゲートしてくれるらしいです。
見えなかったものが見えるかな?
私のあほー頭をぜひゴリゴリ覚醒させてほしい。
