● 靴は産業廃棄物?
東京新宿「靴は売らない靴屋」
西村泰紀です。
靴は燃えるゴミですか
燃えないゴミですか![]()
答えは・・・・・、地域によって違います![]()
なぜ、燃えないゴミになったり、
燃えるゴミになったりするんでしょうか![]()
その理由は、
ゴミ焼却炉の性能と言うか、燃焼温度。
ほとんど靴は素材の革を鞣(なめ)すための薬品に3価クロムを使っています。
この3価クロムは毒性がなく、安定的な物質だ、と言われています。
ところが、空気中で低中温度(だいたい800℃以下)で燃やすと、酸化して6価クロムがでてしまうのです。
6価クロムは強烈な毒性があり、発がん性もあるヒドイ環境汚染物質です。
これが出ないようにするには1000度を超える高温で燃やす必要があります。
最新のごみ焼却炉はこの温度を超える高温で燃焼させるため、靴どころか、ダイオキシンの発生源であるプラスチックすら分別しないで燃やす自治体も出ているほど。
このような最新の焼却施設を持つ自治体とそうでない自治体で分別の基準が違っているのです。
靴は“分別の仕方がわからないゴミ、ベスト10”に入るほどわかりにくいのです。
例えば、ハイヒールのかかとに使われているプラスチックやブーツのファスナーなどの金属を外して燃えるゴミに出せ、という地域があったり、安全靴だけは不燃ごみだったり、自治体によって対応がバラバラです。
廃棄物処理法という法律がそんなバラバラ状態を招いた原因ですが、それはさておき、靴は革をなめすときに化学薬品を使い、大量の水で洗浄し、接着剤などの有機溶剤を使い、プラスチックを使い、とにかく環境負荷が非常に高い商品であることは間違いありません。
環境負荷だけでなく、生き物の皮を使い、石油を使い、地球の資源をたくさん使って靴は生まれているのです。
そんな靴が下駄箱の中で使われずにただ眠っている。
そして、季節ごとに新しい靴が売られていく。
イヤ、買うように仕向けられていく。
そんなことをいつまでも続けられるわけがありません。
靴屋で買うときは大丈夫と思って、後から痛くなった。
そうであるならば、足にあわせた調整で履けるようになる可能性がとても高いです。
せめて、生まれてきた靴を履くことでその使命を全うさせてあげたい。
そんな思いが今の神戸屋のを支えています。