五月の薔薇
庭先に置いてある鉢植えの一本の薔薇に、今年はどうしたわけか、四個もの蕾が膨ら
んだ。これは大切に育ててやらねばと、ずぼらな私に似合わず、毎朝せっせと水をや
りながら見守った。そして五月、謂われどおり、「五月の薔薇」となって花開いた。
薔薇と言えば、やはり真紅が定番である。花の色により、花言葉が多様に変化するの
も薔薇の奥の深さの象徴といえるだろう。紅い薔薇の花言葉は、言わずもがな「愛」
そして「美」である。
真紅の薔薇に象徴される世界は、男と女の美学でもある。色の世界で言えば、ふたつ
の違う色を均等に混ぜ合わせたとき、グレー色になる関係を「補色関係」と言う。
真紅の花びら、そしてそれを支える棘ある茎に茂る葉は、深い緑である。つまり、真
紅の薔薇は、花と葉が互いに完全な「補色関係」になっていて、男女の深い愛を象徴
する世界のようでもある。
そんな花びらの真紅と、葉の深い緑の「補色関係」を意識して撮影してみた。
「紅薔薇の つぼみほころぶ 朝ぼらけ 君をぞ思ふ 心せつなく」(斎藤茂吉)
「薔薇一輪 そのかたむきの さびしさよ 机にむかう 午後のしづけさ」(与謝野晶子)
五月のバラ/伊東ゆかり&塚田三喜夫
虹/菅田将暉
この小説「もうひとつの明日」は、1998年5月9日、同人誌『座礁』に発表したものの再掲載です。
過去にアップした小説
短編小説 恋文~往信 朗読版
短編小説 恋文~返書 朗読版
古くからの友人、高木早苗さんが、松江市観光大使を務める京太郎さんと、
ご当地松江を舞台にしたデュエットソング、
『さよならだんだんまた明日』をリリースされました。
とても素敵な歌ですので、是非聴いてあげて下さい。
不肖私めの撮影した写真も少しだけ入れてありますので、よろしくです。
「だんだん」は、出雲地方独特の方言で、ありがとうの意です。
振袖の振付方を詳しく解説した写真講座を公開しましたので、
興味のある方はご覧下さい。
写真集の制作に興味のある方は、こちらを参考にしてみて下さい。














