蒼茫たる空、煌々たる月


梅雨の長雨、そして豪雨。
それがやっと過ぎたと思ったら、
ぎらぎらと焼け付くような灼熱の陽射しに射られる日々。
毎日、西の空を仰ぎ見てはいるのだが、ずいぶん長いこと、
きれいな夕焼け空に出逢うことができなかった。

八月に入って最初の日、西の空に、
いかにも夏らしい雲が浮かび、空が茜色に焼けた。
ほっとした思いである。
こうなると、日々黄昏の空を見るのが楽しみになる。
翌二日も色づいた大きな雲が、山の稜線に流れ、
前日とはまた違った蒼い夕焼け空を見せてくれた。

そして、陽が落ちた頃、家に入ろうとして、
ふと見上げた隣家の屋根越しに、月が煌々と輝いていた。
空は、うすぼんやりとしているのだが、
月は白く、煌々と輝いている。
しかもいつもより少し大きく見える。
気になって、あとで調べて見ると、二日はやはり満月である。
それも、スーパースタージョンムーンと呼ばれる、
俗に云う「スーパームーン」のようだ。
そして、この八月三十一日、今年地球にもっとも近づく、
今年最大の満月、スーパーブルームーンを迎えるようで、
云わば、その前座にあたる満月の宵でもある。

月には、不可思議な力が宿るようである。
大切な人と、どんなに遠く離れていたとしても、
同じ時に同じ月を同じように観ることができる。
それを、月が取り持つ「えにし」と云うこともできようか。

今、毎夜手元に置いて、
ぱらぱらとめくりながら、読み直しているのが、
故郷北海道の大自然を背景に綴られた、
伊藤整の若き日の詩集「雪明りの路」である。
その中に月を詠ったこんな詩があった。


月は銀 伊藤整

今夜は月が銀のやうに清らかだ。
そなたは思ひ出さないか。
あゝ秋もたけ 虫の音は湧きたち
月は白い光をまして
それを見る私は耐へられない。
今夜はね 高いところに
あゝ月は銀のやうだ。
そなたが私のとうてい逃れきれぬ姿となつたのを
それを
私は今また泣いてゐる。
決してそなたに逢ひたいと言ふのではない。
ただこれからどんなに長いあひだ
そなたを忘れないで行くだらうと思ふと
私があんまりわびしくなるのだ。




☆おことわり☆

諸事堆積しておりまして、
しばらくのあいだ、
「フォトエッセイ」不定期更新とさせていただきます。
変わり映えしないブログに、
日々変わらず、温かな眼差しを注いでいただき、
まことにありがとうございました。
継続再開を期して、写真は撮り続けておりますので、
その日まで、お待ちいただきますよう、
よろしくお願いいたします。

 

八月一日

 

八月二日

 

八月二日

 

 

ゆず/月影

 

 

 

 

古くからの友人、高木早苗さんが、松江市観光大使を務める京太郎さんと、

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不肖私めの撮影した写真も少しだけ入れてありますので、よろしくです。

 

「だんだん」は、出雲地方独特の方言で、ありがとうの意です。

 

 

 

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