【治安悪化】佐賀県伊万里市、ブランドいちご『いちごさん』の苗2000株が盗難 栃木県佐野市でも収穫前の『シャインマスカット』400房が盗難 全国各地でフルーツ盗難被害が相次ぐ

【治安悪化】佐賀県伊万里市、ブランドいちご『いちごさん』の苗2000株が盗難 栃木県佐野市でも収穫前の『シャインマスカット』400房が盗難 全国各地でフルーツ盗難被害が相次ぐ

今月に入り、いちごの苗や収穫前のフルーツが大量に盗まれる被害が相次いで報告されています。

 

 

 

佐賀県伊万里市では3日、ブランドいちご「いちごさん」の苗およそ2000株が、育苗ハウスから盗まれました。

佐賀県園芸農産課によると、この日、生産者は午後5時半ごろに作業を終えて自宅に戻り、翌4日午前4時ごろに4棟のハウスからそれぞれ一部の苗が抜き取られ、なくなっていることに気付いたとのことです。

このハウスでは、9月下旬からの本格的な生産に向けて約1万株の苗を育てていましたが、施錠していませんでした。

◯ハウスから苗約2千株盗難…「いちごさん」農家被害(KBC九州朝日放送)

「いちごさん」は、佐賀県とJAグループ、生産者が7年の歳月をかけて開発した品種で、2018年に初めて出荷されました。

育成者権は佐賀県が保有しているため、栽培するには、県から通常利用権の許諾を受けたJAなどを通じて苗を入手する必要があります。

県内で「いちごさん」を生産している農家は約600戸に上りますが、苗の盗難は2019年から2021年までに5件発生しており、今回が6回目となりました。

過去の被害は、いずれも1回あたり10株から40株ほどで、今回の被害はこれまでと比べても突出して大きな規模です。

◯佐賀県ブランド「いちごさん」苗2000株が盗まれる 警察が捜査

◯「いちごさん」苗約2000株盗まれる 今回で6回目の盗難【佐賀県】

今月5日には、栃木県佐野市村上町の果樹園「いずみファーム」で、収穫直前のシャインマスカット約400房、時価にして約80万円相当が盗まれました。

 

 

 

警察によると、ビニールハウス5棟のうち3棟から、1房約2000円のシャインマスカットが持ち去られ、午後3時10分ごろ、果樹園を経営する男性(42)が被害に気づいたとのことです。

いずみファームでは5棟のハウスで約1500房を栽培していたため、全体の4分の1以上が被害に遭った計算になります。

また、犯行現場ではハウスのビニールを切られたり、鍵を壊されたりした形跡は見つかっていません。

男性が最後にハウス全体を細かく確認したのは7月25日午後6時ごろで、警察はそれ以降に盗まれたとみて窃盗事件として捜査しています。

◯収穫前のシャインマスカット400房・80万円相当が盗まれる…栃木・佐野、窃盗事件として捜査

いずみファームの代表は、「畑自体には毎日来ているが、死角になっている所とか、後ろ側とか、そういう所を中心に持っていかれてしまったので、ぱっと見気づきにくい。なので発見がおそらく遅くなってしまった」と話しました。

いずみファームは2年前にもモモの盗難被害に遭っていますが、当時の犯人も未だに捕まっていないとのことです。

被害を受けた後、防犯カメラやセンサーライト、パトライトなどを設置して道路側の対策を強化していましたが、今回は警戒が手薄だった用水路側から侵入された可能性があるとみられています。

◯シャインマスカット収穫目前の400房盗まれる “死角”狙われたか 「発見が遅くなってしまった」 栃木・佐野市(FNNプライムオンライン)

同日、新潟市ではビニールハウス内の巨峰約10房、時価にして約6000円相当が盗まれる被害が出ました。

午前5時20分ごろ、畑を管理する40代の男性が収穫のために訪れた際、入口付近に巨峰1房が落ちているのを見つけ、確認したところ約10房が無くなっていました。

警察は、8月3日午前7時ごろから5日午前5時20分ごろまでの間に盗まれたとみており、被害届を受理して捜査を進めています。

◯「巨峰」約10房が盗まれる被害 ハウス入口に1房落ちていて発覚… 警察が防犯カメラ設置など注意呼びかけ 新潟・南区(BSN新潟放送)

日本の農作物の盗難や苗の持ち出しは、転売目的にとどまらず、海外へ持ち出して無断で栽培することを目的に行われるケースもあります。

1990年代には、日本のいちご「章姫」と「レッドパール」が韓国に持ち出され、現地で交配して作られた「雪香」などの品種が、韓国のいちご栽培面積の9割以上を占めるまでになりました。

農林水産省は、日本の育成者が得られるはずだったロイヤリティー収入の損失を年間16億円、日本産いちごの輸出機会の損失を5年間で最大220億円と試算しています。

◯日本の農作物の品種を守れ もぐもぐタイムの“韓国イチゴ”で危惧(Yahoo!ニュース オリジナル THE PAGE)

シャインマスカットも、農研機構が33年かけて開発した日本生まれの品種ですが、苗木が中国や韓国に持ち出され、各地で無断で栽培される事態となっています。

2020年には中国でのシャインマスカットの栽培面積が、日本の約30倍にあたる5万3000ヘクタールに達しました。

農林水産省は2022年、中国への無断流出によって年間100億円以上の損失が生じていると試算し、同年4月には登録品種の海外への持ち出しを規制する「改正種苗法」が施行されましたが、被害は現在も続いています。

卑劣な犯罪行為を繰り返す者たちが全て厳正に裁かれ、国民の生活を支える産業が守られますことを心から祈ります。

◯日本各地で収穫直前の農作物が大量に盗難被害 静岡県でワサビ約3500本、福岡県で梨5000個など

◯【青森地方裁判所】りんご600トンを窃盗、つがる弘前農協元従業員に1億2200万円の賠償命令

◯【メルカリ】梨の盗難事件の後に大量の梨が出品されるも、「現時点で確認した範囲では、盗難品の出品は確認されていません」と主張し、炎上