1857年に書かれた本です。

1857年・・・。じつに170年前!

翻訳が読みやすく、スラスラ読めてめちゃくちゃ面白かった(深刻な内容なので語弊があるかもしれません。すみません)です。

 

翻訳者の方は進藤 鈴子さんという方で、名古屋経済大学短期大学保育科の教授のようです。保育科・・・!!気になる。

 

1857年。奴隷解放宣言が1863年なので奴隷解放前夜のアメリカが舞台です。

 

大学受験で世界史を選択し、黒人差別問題に多少興味がある私も、

南北戦争(1861-1865)は、

 

北部=奴隷解放派

南部=奴隷制度推進派

 

くらいの知識しかなく、北部では黒人は奴隷の立場から解放されていると思っていたのですが、実際は自由で居れるはずの北部のほうが差別が顕著であるという

問題があったようです。

 

こちらの本はその複雑な構造が非常によく描かれているので、

興味のある方はぜひ一読を。

 

様々な立場の人物が出てきます。

また、「一滴でも黒人の血が混じっていれば黒人」

「母親が奴隷の子どもは奴隷」「元奴隷の奥さんと結婚すると、子どもはそのうち『財産』として相続人に相続されるか、売られる運命」など、現代の日本人からするとなかなか「は???」な価値観もつづられています。

 

また詳しい感想については後日述べたいと思いますが、

奴隷の歴史を調べているうちにとても興味のわく人物が出てきました。

 

ラス=カサス宣教師(1474-1566)

 

そもそもアメリカ黒人奴隷の歴史はラテンアメリカへのスペイン入植から始まるようです。ラテンアメリカの先住民、インディオを酷使していたことにラス=カサスは大反対。「インディオたちの保護者」と言われているのですが、インディオたちを擁護するかわりに「アフリカの黒人奴隷を導入」することを提言してしまったらしいです・・・。ざっくりいうとそのようなことなのですが、そこにどのような経緯があったのでしょうか・・・。ラス=カサス宣教師の伝記を読みたくなりました。