ちょうど会社からの帰宅時間に重なるために,この番組を良く聞く。MCはいわゆる知識的な人たちで、社会や政治のいろいろな問題に切り込んでいる,いわゆる時事番組である。
中の1コーナーで,取り上げたテーマに対するより深い説明を専門家をゲストに議論するコーナーがある。このコーナー、ゲストに呼ばれている人たちの発する意見はなかなか興味深いものがあり、かなり聞きごたえのある番組になっている。
問題は進行役のMCである.ほとんどのMCがゲストの意見がどのようなものであろうと、自らの(番組の?)決めた方針にしたがってストーリーを構成しようとする節がある。先日の放送の中でイジメ問題を取り上げて話をしていたが、コメントをしたゲストの意見は「学校の出来ることには限界がある。しかも限界をより押し下げて動けなくしているのは,責任を放棄し主張ばかりを行う保護者と,それを後押しし学校の責任を追求するマスコミであり,これらが問題である」という主張をしていたはずであるが、MCはそんなことはおかまいなしに「学校や文科省に問題があり、そのためにはちゃんとした教師とその資質が問われなければならない」という論調にまとめようとする発言を繰り返していたのである。
この例だけではないが、いまの腐った日本の状況を作り出している根源は,現実を直視せず、現場の状況を何も理解しようとしないで,単に理想像を掲げそれを旗印として空論を押し付け伝播している人,つまりマスコミが最大の頑強であると思えてならない。
マスコミの人,特に新聞の編集などに関わる人は学生時代に論客として鳴らし,主義思想に対して人一倍意識が高い人が多いと聞く。それはとりもなおさず「進歩的な考え」を持つ人である。では進歩的な考えとは何か?といえば,一般的にはマルクス主義を崇拝していたり、政治理論を実践している人たちとなる.
それがいけないとは言わないが、もう少し現実を直視してはどうだろう。また,マスコミの役割は決して権力に対峙するものではなく,権力を監視し「問題があれば」それを追求するのであり、野党のように(それも本当は間違っていると思うのだが)何でもかんでも反対を唱えるのは間違っている。
ま,でもマスコミの人たちは自分たちが「王様」だと思っているようなので,人の意見なんか聞く耳も持たないんでしょうけどね。何しろいまの日本は「マスコミ王制」国家になっていますからね.