ラヴェル 夜のガスパール | ウルフオルフェノクが行く!

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春になりましたね。




ラヴェルが技巧を駆使して描いた幻想の世界。

オンディーヌ、絞首台、スカルボの3曲。


オンディーヌは水の精。
水の魔物であるとも言われ、人間を甘い女性の歌で引きずり込んで、落ちたところを化物の正体を見せて、人間を食い殺すと言われている。
しかしこの話では、男性の誘惑に失敗したオンディーヌが、しくしく悲しんで泣いたかと思うと邪悪なけたたましい笑い声で水の中へ消えていったという話が描かれている。
ピアニッシモpppで演奏する
最初のトリルが至難で、
ここはハープのように演奏する。
完璧に演奏するのは難しい。
非常に巨大なクライマックスがあり、変化に富んでいる。

絞首台
ひたすら、変ロ音が鳴り響く、骸骨が転がり死体が蠢く不気味なたたずまいを見せる絞首台を不気味に描く。途中、ラヴェルの指示で「無表情なく演奏して」と指示があるほどで、どんなに難しくても、テンポを乱すことなく演奏する難しさが要求されている。これはラヴェルの本人の指示にもある。

スカルボ
この曲中最も至難で演奏効果の高い曲。
最初の連打音が非常に至難であるが、
全体的に見ても非常に難しい曲であり、
ラヴェルがせいかに最高の技術を駆使して描いたのかがわかる。

部屋の中で所狭しと暴れまわるスカルボは
「グレムリン」のような醜い化け物であるといわれている。「ジュノム」(土の妖精)であるという説もあるが、このスカルボはグロテスクな生き物であり、人々を驚かし困惑させていく。
いたずら好きで小さくなったり大きくなったり、ときには手の付けられないほど暴れまわる乱暴者スカルボの様子がダイナミックに描かれていく。
最後は「ロウソクの火が消えるように」というラヴェルの指示がある。

終始不気味な恐怖の世界が広がる。