ラヴェル 水の戯れ | ウルフオルフェノクが行く!

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春になりましたね。





Ravel
Jaux d’eau

非常に高度な技巧を必要とする曲ですが、ラヴェルが学生時代に書いたまだ若いころの作品。

みずみずしさをたたえた名曲ではあるが極めて至難な演奏技術を含んでいる。

リストエステ荘の噴水などと並ぶ「水」をテーマとした作品です。

「極めて優しく」と書かれた最初は、ピアニシモで繊細なテーマを演奏していく。
ここでもわかるように演奏がかなり難しい。
ラヴェルによれば演奏は「テンポは一定なのが望ましい」とあるようにテンポを終始変えないで、というスタイルが指摘されている。

楽譜の最初にある文章で、
「水にくすぐられて笑う川の神」というアンリ・ド・レニエの一節が書き添えられている。


ラヴェルならではの技巧が散りばめられた繊細さが魅力。

ドビュッシーの「水の反映」という曲で、ドビュッシーが「水」そのものをテーマにしたものに対してラヴェルはこの曲で制御された噴水の水の動きをたくみに表現しているのだという。

中間部では次第にたからな情熱となり、最強打で演奏される和音のトレモロで頂点に達すると奈落の底へと落とされたりと、非常に動きのある華やかでスリリングな曲となっている。
超絶的でありながらも、その超人的な難しさを表目に出さずに演奏することが難しい曲となっている

最後は水がとめどめなくしたたり流れる様子を彷彿させる様子が目に浮かぶほどの素晴らしい情景を描いていく。

曲の最後は意外にもあっけなくあっさりと終わっている。