ラヴェルのピアノ協奏曲は2曲あり、
どれも技巧を必要とする至難なものになっています。
とくに「左手のための協奏曲」は超絶技巧を必要とし、目のくらむばかりの技巧が展開されます。
楽章はなく単一楽章で切れ目なく演奏されます。
やっと聞こえるくらいのpppでの低音の蠢くような不気味な弦楽器の伴奏に乗ってうめくようなバスーンが重々しく低音で旋律が演奏され、
低音部の楽器が蠢いていきます。
そしてそれらが次第にハッキリとしていき音量が大きくなるとピアノが勝ち誇ったように独奏で力強く現れます。
ピアノの重々しいような独奏カデンツァが重々しくも切なく歌われ、展開していきます。
当時世界大戦が背景にあり、
ときにはしのびよる戦争を予感させる音楽や兵士の足音らしきモチーフも聞こえてきます。
目のくらむばかりの技巧なのですが、
それでもピアノが全面に強く押し出されているだけではなく、
オーケストラのサポートとなっている点にも注目すべき点です。
全オーケストラとピアノが派手で強烈なクライマックスを作り上げたあと、
また不気味な静まりになり沈黙します。
最後にはまたピアノの不気味なカデンツァがやってきます。
ピアノ協奏曲ト長調
もうひとつのピアノ協奏曲で
これは本来の楽章が採用されています。
現代音楽の走りとされていてジャズの要素がチラチラとしているのも面白いです。
1楽章
パン!というムチの音で始まる
豪快な一楽章が面白いです。
カデンツァらしいものは見られません。
あくまで一楽章はソナタ形式の面影が見えます。
2楽章
美しい緩楽章。
ピアノ独奏カデンツァは伴いません。
3楽章
華麗なフィナーレであり、これは豪快なトッカータと言えます。
カデンツァらしいものは見られません。
この三楽章で「ゴジラ」のテーマに非常によく似ている部分があることからこの三楽章は
「ゴジラ」と呼ばれることがあります。(笑)
ピアニスト
ゾルタンコチシュ
(ハンガリーのピアニスト)