あらゆる面で魔術師だったスーパースターのリストは、いろいろと影響を受けやすい人だったようで、さまざまな影響を受けています。
有名なのがこの曲。
リストのすさまじい超絶技巧を全面に押し出した、難曲中の難曲とも言われる曲で、
演奏不可能とさえも言われる曲ですが、
アップライトピアノでもやってみせてのける
すぐれたピアニストが近年になり現れ始めています。
リストのいわゆるこのの「元ネタ」になった曲は、死の勝利と言われるフレスコ画を見て衝撃を受けて、作曲したと言われています。
この死の勝利いわゆる
「El triuno deraMuerte」と言われる絵はピーテルブリューゲルが制作したと言われる絵です。
ここの絵には骸骨の姿で擬人化された「死」が生きているもの、すなわち「生者」に語りかけ、やがて老若男女や身分職を問わずあらゆる人々の手を取り、
踊りながらカタコーブいわゆる「墓地」、すなわち死の世界「あの世」
へとみちびていくという世界が描かれる、まさにそこには人々の苦しみ悶える恐怖と絶望しかなく、すさまじいばかりの地獄絵図が広がっている。
リストのこの曲もすさまじいばかりのピアノがまくし立てるような圧倒的な迫力に満ちている。
同じタイトルをもつ曲が存在する。
サンサーンスの「死の舞踏」もいわゆる大規模なスケルツォとして見ることも出来るが、こちらはいささかリストに比べると親しみやすい内容で
ブラックユーモアであふれたユニークな曲でもある。
猛烈な荒れ狂った曲の終盤で突然一番鶏が鳴いて朝を知らせるなど、
ユーモアに溢れている。
サンサーンスの「死の舞踏」のイメージはどちらかというと
ハンスホルバインの木版画、「死の舞踏」のイメージに近いものがある。
もうひとつのリストが描く地獄として、
「ダンテを読んでソナタふう幻想曲」というのがあり
これは「ダンテ神曲」が元になっており、
この曲もかなりの超絶技巧を必要とする長さも大規模な曲で難曲になっている。
このピアノ曲は「巡礼の年第2年」の最後を飾る曲として
最後の曲に収められている。
リストは交響詩もさらにはピアノ独奏、ピアノ連弾とさまざまな形式に編曲している。