ベートーヴェン ピアノソナタ第31番 変イ長調op110 | ウルフオルフェノクが行く!

ウルフオルフェノクが行く!

春になりましたね。

あたらしい新作を開拓しつつあるマウリツィオポリーニさん。ショパンの練習曲やポロネーズなどの全集のほか、ベートーベンのピアノソナタやピアノコンチェルトなどが有名。



ベートーヴェンのソナタの最後が近いことを予感させるソナタです。

いよいよ残るは最後の32番のソナタで
ベートーベンのピアノソナタ全曲レビューは完結です。


31番のソナタの解説に入ります。
非常に規模が大きく、3楽章形式。3楽章は「嘆きの歌」と入る悲しみの部分が入ることでも知られていて、深い悲しみと嘆きに閉ざされる。
しかし、最後のフーガにより悲しみはぬぐわれ、
それはおおきな歓声へと発展して行く。


1楽章、変イ長調

moderato cantabre, 
molto espressivo.

大変美しさに満ち広がりに満ちたコラール風な歌が進行していく。
ベートーベンには珍しいスタイル。
この異色の一楽章の珍しいスタイルは
ベートーベンの4番の協奏曲の冒頭を彷彿させる。
ベートベンには楽譜的にも大変珍しく非常に美しい細かなパッセージが目を引く。
途中ホ長調に移調し主題が復帰され、最終的に変イ長調に落ち着く。


2楽章、へ短調。
ベートーベンの得意とする「スケルツォ楽章」。
激しい性格で、速く、激しいモチーフが繰り返されていく。
最後は次の楽章への準備らしい部分が入る。


3楽章/変ロ短調-変イ長調
時間が止まったかのような非常に深い悲しみ、
そして激しい葛藤に閉ざされた楽章。
深い悲しみは興奮も入り混じっているので、
途中歌は激しく高調するがまたやがて深く沈黙へと沈んでいく。
フーガとドレンテ(悲しみの歌・嘆きの歌)が入り込んで進行されるが、
最後は、悲しみをぬぐい去るようにはねのけ、
喜びに満ちた歓喜の歌がやがて勝利の確信に満ち溢れ、
歓声の歌(フーガの部分)が勝利する。
テンポも次第に速め、フーガのすばらしい
緊迫感がすばらしい音楽的効果を生み出す。

Adagio ma non tanto.
adagio ma non troppo.(Arioso dorente.)

Fuga.
allegro ma non troppo.
L,istesso tempo di Arioso(dorente.)

Fuga.
tempo di Fuga.
Meno Allegro.(poco a poco piumosso.)