君を抱けない。 この手で傷つけてしまうから・・・
監督 ティムバートン
音楽ダニーエルフマン
出演ジョニーデップ、ウィノナライダー、ビンセントプライス
ダイアンウィースト、アンソニーマイケルホール
1990年作品
不思議な世界観というのはティムバートンならではですが
この映画も、まさに純粋なテーマパークのような、
ティムバートンワールドです。
普通の化粧品売りのオバちゃんが、不気味な城に「誰かいるだろう」
という感じで訪問販売・・・とか、普通そんなところに訪問販売に行くか?って感じなんですがオバちゃんはどんどん勝手に城の中へ入っていきます。
ここにはなんと手がハサミの、怪しい人物が・・・・
「お、お取り込み中でしたのね・・・」逃げようとするオバちゃん
「行かないで・・・・」思いもよらぬ、そのロボットのような人物から発せられたか細い繊細な声・・・彼こそが人造人間エドワード(ジョニーデップ)
だった。
彼は身元がいないらしい。
『眠って・・・・そのまま・・・』
この言葉に胸を痛めたオバちゃんは自分のうちへ連れて行くことに・・・
だが、これが三角関係がもたらす悲劇の始まりにすぎなかった。
その訪問は販売のオバちゃんは中流家庭といった感じ。
かわいい長女のキム(ウィノナライダー)に、エドワードは一目ぼれ。
手がはさみをいいことに学校でみせびらかす長男。
またたくまに彼は一躍町の人気者になった。
しかし、この行動がさらに彼を傷つかせることに・・・・
彼のエドワードの生みの親の科学者の場面がよかったです。
ここは非常にせつない。涙が出てきそうなほどピュアだ。
彼はクッキー製造機を作って大喜び。
しかし、彼はロボットにもハートを・・・という純粋な気持ちがあった。
彼は一足早く、エドワードにクリスマスプレゼントをあげることになった。
それは、手だった。
興味深そうに驚くエドワード。でも内心はとてもウレシそう。
ところが・・・博士はその瞬間老衰か病気かで
崩れるように倒れてしまった。
この場面がまた衝撃的で、涙を誘ってしまう。
手はズブズブともろく崩れ落ちてしまった。作り物の手だった。
エドワードは彼の頬に切り傷をつけた・・・・
エドワードはまた一人になってしまった。
人を好きになるということは時として残酷な運命をたどる。
この物語はおばあちゃんの思い出話として孫娘に聞かせるようなお話になっています。
てか、お話ながッ・・・笑
「合いに行かないの」
「さあねえ・・・でも彼はきっと元気でいるわ」
「なぜ?」
「なぜなら・・この町は・・彼が来る前は雪が降らなかったの。
でも彼が来てからは毎年のように・・・雪が・・・」
「なぜわかるの?」
「そこにいたからよ」
そうなんです。
このおばあちゃんは、若きキムその人でした。
今年も雪の降る季節になろうとしています。
雪が降ると今年もエドワードを思い出しそうです。
人間を純粋に愛そうとしたエドワードのことを。
非常に胸がキュンとなる悲しくも美しい大人のラブファンタジー。
大作とまくではいかないですが、ティムバートンのイマジネーションが
発揮された話題作です。
いろんなものに対するオマージュが見え隠れしているのも良いですね。