『下山の思想』が、

今になって深く沁みてくる📕



もう何年も前に、五木寛之さんの『下山の思想』という本を読みました。





読んだ当時も、なるほどと思った記憶はあります。

でも今、改めてその言葉が、ひしひしと心に沁みています。

「下山」という言葉だけを聞くと、
どこか寂しい響きがあります。

終わっていくこと。
勢いがなくなること。
引退していくこと。
縮小していくこと。

そんなイメージを持つ方もいるかもしれません。

でも、この本で語られている「下山」は、そういう意味ではありません。

登り続けることだけが人生ではない。
上へ上へ、もっともっと、と進むだけが成長ではない。
登ってきたからこそ、見える景色がある。
下りるからこそ、気づけることがある。

そんな深いメッセージを感じます。

若い頃や、何かを立ち上げている時期は、どうしても「登る」ことに意識が向きます。

もっと広げたい。
もっと形にしたい。
もっと届けたい。
もっと多くの人に知ってもらいたい。

私自身も、ずっとそうやって歩いてきたように思います。

ロシアンレムリアンクリスタルとの出会いから始まり、
クリスタルコミュニケーション、
AROMA HAND FAB、
神聖幾何学フラーレン®、
フラーレンプロテクション®、
フラーレンヒーリング®。

受け取ったものを形にし、
講座にし、商品にし、伝える場をつくり、
講師を育て、コミュニティを広げてきました。

思えば、本当にずっと登ってきたのだと思います。

もちろん、それは苦しいだけの登山ではありませんでした。

たくさんの出会いがあり、
たくさんの喜びがあり、
想像以上の広がりもありました。

フラーレンを通して、全国にご縁が広がり、
多くの方が学び、作り、伝える側になってくださいました。

それは、私にとって大きな喜びです。

でも同時に、ここ最近、ふと感じることがあります。

「このまま同じ登り方を続けていいのだろうか」

という問いです。

新しいことを生み出す力。
広げる力。
場をつくる力。
それは、私の大切な力です。

でも、これから先は、ただ新しいものを増やすだけではなく、
これまで生み出してきたものを、どう整理し、どう残し、どう次へ渡していくかが大切になってくる。

そんなふうに感じています。

私にとっての「下山」は、活動をやめることではありません。

小さくなることでもありません。

むしろ、今まで登ってきた山を振り返り、
本当に大切な道を見極め、
次に登る人たちが迷わないように、道しるべを整えていくこと。

それが、今の私に必要な「下山」なのかもしれません。

登っている最中は、とにかく前を見ることに必死です。

でも下山のときは、景色が違います。

自分がどこを通ってきたのか。
何を大切にしてきたのか。
どの道が本質だったのか。
どこに無理があったのか。
何を手放してもいいのか。
何を未来に残すべきなのか。

そういうことが、少しずつ見えてきます。

私がこれから大切にしたいのは、
「自分が全部を動かすこと」ではなく、
「大切な思想や叡智が、私一人を超えて動き続ける形をつくること」です。

フラーレンも、
FABも、
ヒーリングも、
クリスタルとの対話も、
自力スピリチュアルという考え方も、
ただ私個人の活動で終わるものではなく、
必要な人に届き、必要な形で使われ、
次の時代へ受け継がれていくものにしていきたい。

そのためには、整理が必要です。

体系化すること。
言葉にすること。
教材にすること。
講師や伝える人たちが使いやすい形にすること。
初めて触れる方にもわかりやすく伝わるようにすること。
そして、私自身が本当に集中すべきことを選ぶこと。

これまでの私は、
感じたものを形にすることに全力でした。

これからの私は、
形にしてきたものを、未来に残る仕組みにしていく。

そんな段階に入っているのだと思います。

「下山」という言葉には、
どこか静けさがあります。

でもその静けさの中には、
深い成熟があります。

勢いだけでは見えなかったもの。
広げることだけでは届かなかったもの。
高い場所まで登ったからこそ見える、広い景色。

そこから見える未来を、これからの活動に活かしていきたいと思います。

たくさん登ってきたからこそ、
今度は整えていく。

たくさん生み出してきたからこそ、
今度は残していく。

たくさん広げてきたからこそ、
今度は深めていく。

私にとってのこれからは、
終わりに向かう下山ではなく、
次の時代へ渡すための下山です。

そして、下山しながら見えてくる景色の中に、
きっと次の山の入り口もあるのだと思います。

これからも、見えない叡智を、見える形へ。
そして、一人ひとりが自分の内側から光を放ち、
自分らしく生きていける世界へ。

そのために、私はこれから、
登る力だけでなく、
整える力、残す力、渡していく力を大切にしていきたいと思います✨🌐