おそらく、この日まで、母親を嫌いと思っていたことはなかったような気がするんだよね。
きっとあの時から、母親に対する見かたが変わったんだと思う。
中学2年のとき。
当時はピンクレディーとか、中森明菜、小泉今日子とかを発掘したオーディション番組が人気だったんだよね。
欽ちゃん(萩本欽一)が司会でね、スター誕生っていう番組。
あれにね、出たかったわけですよ。
中学のとき、アイドルになりたくてねw
歌番組ばっかり見ては振り付けを覚えて、
学校の休み時間になると、踊りながら歌ってたりしてたんだよね。
「私もスター誕生に出て、アイドルになりたい!!!」
それが、中学生の時の私のワクワクする夢だったんだよね。
同じクラスの友達と一緒に、オーディションに行こう!ということになって、
それを母親に言ったわけだ。
「スター誕生受けに東京に行きたい」と。
そしたら、母親から返って来た言葉は、、、
「自分の顔、鏡で見たことあるの?その顔でアイドルになれるわけないじゃない」
だった。
ショックだった。
悲しかった。
だってさ、子供にとって母親って全面的に味方だと思っているわけだよね。
他の誰もが敵になったとしても、
母親だけは自分を守ってくれる人。
自分を1番理解してくれる人。
1番応援してくれる人。
そう思ってるわけじゃん?
それなのに、それなのに!
おまえはブスだ!と言った
おまえなんかがアイドルになれるわけがない!と言った
(そうは言ってないけど、そう聞こえた)
否定された
おまえはダメだと否定された
何バカなこと言ってんの?
現実見ろよ
おまえなんてそんな価値がある人間なんかじゃない
私たちの心ってさ、
ガラスのハートでさ、
ちょっとした言葉で、
ここまで思っちゃうんだよね。
まさか、味方だと思っていた母親が
私の夢をこなごなに打ち砕く敵だったとはーーーー!!!
っていう感じの衝撃。
今思えば、この日から
母親を「敵」だと感じ、
もう頼れない、頼ってはいけない
もう本音を言わない、言ってはいけない
と思うようになったんだと思う。
頼っても傷つくだけ。
本音を言ったら傷つくだけ。
もうこんな衝撃を受けたくない。
もうショックを受けたくない。
もう傷つきたくない。
人間は、衝撃や悲しみに弱い生き物だから、
自分が傷つくだろうと思われることは、二度とやらなくなるんだよね。
中学2年のこの日を境に、
私は、親に心を閉ざすようになったのだった。
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