数日前のこと。
子供の学校から夕方、夫の携帯に電話が入った。
息子が学校の同級生に「おまえがゲイだ」とメールしたのを同級生が保護者に言い、学校に連絡がきた。
うちの息子が彼を卑劣な言葉で傷付けたと言う訴えである。

夫の携帯に連絡が入ったのは夕方であるが、その日の朝に、既に息子は学年主任と担任から、「君が全て悪い。君は人を傷付けた。反省し、二度としないと誓え。謝罪しろ」と言われ、同級生に先生の前で謝罪している。

夫が帰宅し、何も知らなかった私と今さっき学校から報告を受けた夫、息子の三人で話し合った。
息子は泣きながら「僕が全て悪い」のだと言った。
夫と私は理由なくして息子が突然ゲイだと誰かにメールするわけがないと分かっていたから、何もかも全て話して欲しいと息子に言い、息子は話した。

3週間前、いつも弁当など一緒に食べたりする仲間数人のうちの2人の男子生徒が、 AIで息子を完全に再現した動画を息子に送ってきた。
「僕の名前は○○(○の中は息子の実名)、僕はゲイです。男の尻を触り、性行為をするのが好きです」と言いながら笑う動画である。
これを送りつけてきた時点で息子は私達に報告すべきが、過ぎた冗談だとして報告しなかった。
その数日後、動画を送ってきた男子が息子にメールで動画を削除するよう指示、息子は削除した。
しかし、それからもメールでゲイだの何だのしつこく言うから、息子は男子生徒に「おまえがゲイだ」と一度だけ返している。
これが同級生の保護者にしたら、うちの息子から傷付けられたから謝罪しろと言う。

息子は先生から一方的に叱られたことで萎縮し、弁解の余地を与えて貰う事なく謝罪させられた。
であるから、学年主任も担任も、このビデオの存在を知らない状態で息子を責めたわけである。

夫と私が息子の携帯内におけるグループチャットの内容をチェックしていなかったのも悪い。

息子の携帯を見た。
グループチャット画面には、誰からの画像がいつ送られてきて、いつ相手がそれを削除したのかの記録が残る。
動画を送ってきた時点からのやり取りを見た。
男子生徒からは「動画を親に見せたか?」、「動画を見せたらおまえが問題になるから今すぐ削除しろ、俺はおまえのために削除した」などと指示している内容が
何度も数日に渡り残されている。
同級生から送られた不適切な動画は全て指示され削除した息子だったが、偶然にも保存してあり、7つ送ってきた動画のうち、AIで息子になりすました例の動画が1つだけ見付かった。

翌日、夫は学年主任に電話し、このビデオの存在とメール内容を報告。
見たいならそっちに持っていくが…と聞いたが、学年主任は「そんなビデオの存在は2人から聞いていなかった。恐らく、保護者も知らないはず。男子生徒にまずビデオの存在を認めさせたうえで、保護者に報告します。ビデオが証拠としてあるなら、見るまでもありませんが、もし保護者が認めないと言ってきたら、ビデオとメール内容を見せて頂くことになります。息子さんに弁解の余地を与えずに責めた事は申し訳ない」と言ったそう。

昨日息子が帰宅し、昼前に男子生徒らが学年主任に呼ばれていたと言った。
2時間ほどクラスに戻らなかったらしいから、認めなかったのかどうかはわからない。
昨夜、夫が息子の携帯をチェックしたら、夜11時40分にグループチャットがまだやり取りされていた。
11歳、12歳がまだ起きて携帯を触っている現状、息子は夜8時に携帯がシャットアウトされるから翌朝まで使えないが、この同級生らは寝不足にならないのか、保護者は携帯利用に制限をかけていないのだろうか…

グループチャット内で、男子生徒とは別の男子が「皆、ビデオ送信に気を付けろ。○○のお父さんが、これを見ているらしい」と書いてあるのを夫が発見。
ビデオの存在がバレたのを男子生徒らがグループチャットメンバーに言うたのだろう。
その後、学年主任から連絡が来ないから、保護者は自分の息子が卑劣なビデオを送信したと知り、反論しなかったということだろうが、私達に謝罪しろと言うていた男子生徒2人の保護者からは勿論、謝罪などあるわけあらへんわな…

息子には、今後自分が不愉快だと感じる内容の動画やメールは削除せず、直ぐに保存して私達に見せて欲しいということ、また本当の友達はあなたを裏切ったり、悪者に仕向けない事を話した。
ジョークで人の趣向や好きな物、好きになる対象が同姓である事を不愉快になる内容で言ったり見せたりしてはいけない事を伝えた。

この数日疲れた。
先生に責められ自分は悪い子だと自分を責めた息子を見た時、私は自分を責めた。
可愛そうな思いをさせてしまった。
息子には、「あなたを守りたいから、今後は小さな不愉快も小さな事も話して欲しい」時抱き締めるしかなかった。
息子は泣きながら「そうする」と言った。

子を持つということは、可愛いから子供を産むだけでは
決してない。
覚悟を持ち、育てられるか…私には自信がないと弱音を吐いた数日であった。
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