娘が小学校に入った4歳の頃、私は朝だけスイミングに行っていた。
水の音だけを聞きながら、1時間ひたすら平泳ぎで泳ぐ。そうして最後の100メートルだけ背泳でリラックスして終わる。
最初はそれが爽快でたまらなかった。
仕事の前に行くスイミングが、私にとっては爽やかな朝だった。

なのに…ある日から無理になった。
それは誰一人として泳ぐ前にシャワーを浴びない事ではなく、息継ぎすると度々口の中に入ってくる長い金髪、息継ぎする度に香水やデオドラント、男性のアフターシェーブの味がして気持ち悪くなったからである。
スイムキャップを義務化していないせいで、私と数人の男性以外被っていない。
なぜ泳ぐのに脇に色々塗ったり、香水を振りかけてくるのか分からんが、とにかく水の味が嗚咽レベルであった。

ああ…もうアカン…と思っていた頃、同僚のおばちゃんとプールで会った。
おばちゃんは泳ぐというより歩きに来ていた。
私はおばちゃんに髪の毛の事や香水の味がするのが気持ち悪いと話した。
するとおばちゃんは、「そらそうや。朝のプールは一番汚いよ。だって明日の朝にプール行く人は朝にシャワー浴びずに来るやろ。寝る前だってアジア人みたいに夜シャワー浴びずに寝るわけやから、前の日から汚いまま来てプール入ってからシャワーして帰るんやもん。消毒液も追い付かん」と笑った。

ちなみに、おばちゃんは昔、インドネシアと香港に旦那さんの仕事で住んでいた事があり、アジア人は夜にシャワーをする事を知っていた。

とは言え、夫のお母さんは夜に絶対にお風呂に入る人で、シャワーは旅先でしか入らなかった。
だから必ずしも夜に入らない…というわけではないが、私の同僚や娘の友達はやはり朝にシャワーをしてから出ると言っていた。
夫の甥っ子も2日に1度朝にシャワーを浴びるが、毎日ではない。
生まれた時から週3しかシャワーに入る習慣を身につけていないから、気にならないと言っていた。

あれ以来、欧米でプールに入るとか、スパに行く時は若干抵抗を持ってしまう。
とは言え、未だ我が子はスイミングに行っているから私は我が子に申し訳なく思いながらも、通わせている。

日本の温泉街も今や外国人が来ているそうな…
湯に浸かるだけなのだろうか…
それとも付属の無料シャンプーやらボディソープでちゃんと洗うのだろうか…
知らない方が幸せなこともある。
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