先日来ていた義兄の奥さんが、興味深い事を言っていた。
奥さんは子供の頃からずっといじめにあっていた。
発達障害があると知ったのは、特別学級教員資格を取るために勉強していた頃の事で、57歳の奥さんが子供の頃は発達障害という言葉すら無かった。

友達が出来ず、本やチェスに没頭した。
15歳の時に初めて出来た男の子の友達と親しくなり、16歳で出産。
その後は学校に戻り、大学で数学の博士号を取り数学教員になる。
長らく数学教員をしていたが、その中で出会う数学を理解出来ない児童に寄り添うにはどうしたら良いかと考え、特別支援クラスの教員になるために大学に入り直し、今に至る。

16歳で出産し子育てを通じて一人の友人が出来たという。
友達というものを持ちたくなかった奥さんに、その女性は程よい期間を空けて電話をしてきて、「最近会ってないからコーヒー行こうよ」と言ってきた。
理由を付けて断ると、いつなら良いかと聞いてくる。
そうやって気が進まず会っているうち、会うと楽しくなってきて、気がついたら何十年と友達になっていた。
その友達には感謝していると言っていた。

16歳で出産は早過ぎたと奥さんは言った。
しかし友達というものがいなかった為に、同年代の情報は少なく、孤独だとは感じなかったが、いじめられる事にはずっと嫌気が差していて、人が今でも苦手だと言っていた。
人に不快感を与えるのではないかと疑心暗鬼になり、人が嫌な気持ちになるのは自分のせいではないかと幼少期より心配していたから、なるべく人に関わらないようにしてきた一方で、奥さんは結婚と離婚を5、6回繰り返してきた。

私の中で、15、16歳で出産する女の子は髪を染め、タバコを吸い、先生に反抗し、滅多に学校にも来ない生徒で、少なくとも学年で5本の指に入るトップ成績の女の子ではなかった。
奥さんにそれを言うと、奥さんは笑った。
不思議な人が家族に増えた。
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