イギリスの子育ては、送り迎えという地獄の必須項目がある。
加えて、お稽古事など始めたら、その送り迎えも追加され、自分は子供の専属ドライバー兼マネージャーになる。

私は朝5時過ぎに起き、まずはガチガチになった肩をほぐすためにヨガをやる。
それから夫と子供の弁当と朝ごはん、夕飯をスロークッカーにぶち込み、夕方6時に出来上がるように全て段取りしてから仕事に行く。

毎週我が子二人をスイミングスクールに連れて行く。
3歳から今なお続く。
先日、娘がスイミングクラブから勧誘を受けた。
選手コースである。
練習は夕方6:30から週4で1日3時間、週末は大会か試合があり、親は送り迎え地獄である。

前から選手コースの親達の大変さを聞いていたから、あれだけは‥と思っていた。
娘は1週間考え、今のまま、ただ高校生らに混じって泳ぐクラスで良いと決めた。
理由は母親である私が今より大変になる事、それを弟まで巻き込まねばならない事である。

娘は「どうせオリンピック選手になれるでも無し、今空手もピアノもあるから、選手コースを始めたら今以上に大変になるのは目に見えている」と先生に告げたと言う。

息子のサッカーだって金曜日と土曜日を取られてしまう。
だから無理な事はわかっていたと言った。
私が頑張りさえすれば、なんとか‥と考えたが、今はこれが限界にしときたい。

私の兄は小学生の時スイミングで選手コースに行っていた。
日本だから、当然自転車で習い事に通っていたわけであるが、今でも記憶にあるのは、選手コースから帰った兄はヘトヘトと言う言葉は選手コースの為にあるんじゃないかと思うほど疲労困憊であった。

その記憶もあって選手コースは地獄という思いになるのかも知れないが、親は大変だと思う。
東京オリンピックで水泳だったと思うのだけど、あるイギリス選手が「3歳から僕のスイミングの送り迎えをずっと続けてくれた母のおかげでオリンピックに来れた。メダルを見せてやりたかった。取れなくて申し訳ない」と言った男性選手がいた。
私はお母さんの気持ちになり、泣いてしまった。
その大変さを子供時代から分かっていたのだと感動してしまったのである。

私もバスケ部時代は朝練があったので、朝5時から母が弁当と朝ごはんを用意してくれていた。
今の私が我が子に出来るのは、そうしてもらった幼少期があるからである。
決して冷えた朝ごはんも夕飯も食べたことが無い私は、あの時の母の大変さが今よく分かる。
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