年末は31日の夕方まで仕事であったため、何の正月料理も用意できずいにいたが、有難い事に大手スーパーは元日の朝9時から開店しており、生サーモンだけはゲット出来たので、いつもの日本食をちょっと豪華に品数多くしてみた感じの正月料理となった。
元日だけは義母を訪ねる事も呼ぶ事もしなくて良い。
まあ、毎年義母宅には義兄が必ず来ているので義母は寂しくないから行かなくてよいというのもあるが・・。

元日はダラダラと過ごし、2日の今日は朝から買い物に行き、昼前に義母宅の犬を散歩させに近所の森まで行ってきた。
何もしない義兄はゴミ出しも犬の散歩も行かない。
何も言わない義母・・夫も「もう子供の頃から重症ルーズな男でな・・何をどう言うても、絶対に手伝う事なない男やねん。せやから言うだけ無駄、お母さんはいつの頃からか、あいつに用事を頼まなくなった」と言っていた事がある。
であるから、未だ義母の犬の散歩をうちの夫がするという意味の分からん事になっているのである。

そんな何もしない、ただいるだけの男が義母に「何で元日に向こう(私達夫婦)からお招きがないのか?」と聞いた。
「日本料理をたんまり作っているんだろう?何故に僕らを誘わない?僕は寿司は好きなのに」と言った。
これは義兄だけでなく、実は義母の実妹や義母の友人からも「どうして誘ってあげないの?」と聞かれた事がある。

その度に、義母は「お正月というのは日本にとってとても重要な文化らしいわ。私達のクリスマスのように。だからその日だけは邪魔しないようにしているの」と義母は答えるという。
それでも「日本食を作って招かないなんて失礼だ」と思われている。

別に誘って良い。
ただ、蕎麦や大根おろしを乗せたローストビーフ、煮物や寿司、刺身などを「これは何?」「これは何?」と1000回も聞かれ、その都度説明しながら食べる事そのものが面倒なのである。
せめて元日だけは、日本気分でいさせて欲しい。
好きか嫌いかも分からない中、貴重な食材を無駄にされたくない。
これが本音である。
寿司だって今はスーパーで買える。
まして義兄が住むニューカッスルの街中など、カーライルの日本人なら泣いて喜ぶほど日本食を売る店がある。
家から徒歩10分で美味い寿司が食える環境にあるのだから、寿司はそこで喰え、そう思う。
海苔は日本から500枚を取り寄せるか、日本から買って帰って来る私にとって、風味の良い寿司ハネは貴重なのである。
海苔の味も分からん奴に喰われてたまるか・・・・

それでも私は恵まれていると思う。
というのも、夫が日本で8年暮らしていた中で、京都の相当な田舎で最初の3年を暮らしていた事がある。
「外人さん」と呼ばれ、その存在が珍しく、当時は近所の方々からのお招きで31日から3日は色んな方の家庭でお正月料理を体験させてもらっていたという。
ある年の正月は近所に住む医師夫婦から料亭に招かれ、お土産に鯛茶漬けセットまで貰って帰ってきたり、伊勢志摩で正月料理を御馳走になったりしていた。
であるから、私が夫に出会った当初は「なまこ」とか「ドジョウ鍋」「からすみ」「ふぐ料理」「すっぽん懐石」、おまけに場末のスナック通いなどは体験済みであった。

そんな事もあり、日本で暮らした事がない外国人夫を持つ日本人妻よりは日本食を共有しやすく、それもあって我が家の食卓の99%は日本のオカンおかずで喜ばれるし、日本人の私にとって正月料理というものが大事な意味をよく理解してくれている。

義母にそれを聞かされた私と夫であるが、夫が「自分の家の近所(ニューカッスルの街中)にどんだけ寿司屋あんねん。そこ行け言うとけ!」と言った。
ケチと思われて上等じゃ。
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