私が暮らす村に唯一ある市営戸建て住宅には、薬物中毒の母親とその子供達が暮らしている。
越して来てから何度も警察が来ては逮捕され、先日も自転車を盗んで警察が来ていた。
母親はまだ30歳を過ぎたばかりであるが、上の娘は17歳になる。
妊娠中に薬物を過度に使用したため、二番目の子供は脳障害を持って生まれた。
村内では、この親子を巡って何度も会議がなされたが、市としてもどこかに住まわせねばならず、親子3人暮らしであるから、3ベッドルームと庭のある戸建てが今のところここしか見つからず、追い出す理由としても、たかだか窃盗や近所迷惑などでは追い出す事も出来ないという。
隣人を襲い、傷害罪で逮捕されても翌日には保釈され、市の人が「殺人」の危険でもない限り、今の住居から追い出す事は不可能だと説明会で言っていた。

母親は12歳の頃から逮捕歴は数知れず、その度に刑務所で養う経費もかさむこんな人の場合、足首に自分では絶対に外す事の出来ないセンサー付き足かせを付けさせ、今は警察が監視している状態にある。
そのため、夕方5時以降に家から出る事を許されておらず、もし出た事が察知されるとすぐに警察車両がやって来る。
そもそも、何故この家が市営住宅になったかというと、過去の持ち主が破産し、お金が払えなくなったために国に取られたのだという。そこを市営住宅とし、生活援助を受けている人に無償で貸すようになったのだと、村の人から聞いた。

一昨日、隣の御主人とうちの夫が話していたら、御主人から「そうそう、あの母親・・妊娠したらしい。夏に出産やて」と言った。
これにより母親は3人の子供を持つ事になるから、今度は4ベッドルームの家に移る権利が与えられる。
うちの村には4ベッドルームの市営住宅がないから、夏以降はこのまま住むのか否か・・ということになる。

この母親は薬物中毒と認められ、そのために働く事ができないから生活の全てを国が支払い暮らしているが、子供を育てる権利は与えられている。
先日、フォスターをやっている娘の同級生のお母さんから聞いた話によると、薬物中毒の母親の場合、親権を剥奪される事はあまりないという。たとえ薬物使用により子供に怪我を負わせた経緯があっても、チャンスを与えられるという。
しかしアルコール中毒症の場合は依存性が高く、また危険性が高いので子供を育てる権利を剥奪される事が多いといっていたが、そのお母さんにしてみても私にしてみても、違いが分からない。
しかし、これはちゃんとした検証に基づき決められたものらしい。
どちらも同じだと私には思えるが・・
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